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【CABA】Cabaletta Bio カタリストとロードマップ

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ハイライト

2025年10月27日:Cabaletta Biorese-cel(resecabtagene autoleucel)の名称およびRESET™各試験の最新状況を8-Kで公表(RESET-Myositis™ / RESET-SSc™ / RESET-SLE™)。
2025年10月9日:ESGCT 2025にて、前処置なしコホートでの生物学的活性と早期臨床反応を初提示。
2025年6月11日:EULAR 2025で筋炎・SLE・SScのアップデート(筋炎で8/7例がTISの臨床的改善、免疫調整薬中止・ステロイド減量/離脱下で持続)。
(参考)DSG3-CAART(mPV)は投与追加を停止し、臨床・トランスレーショナルデータを評価中。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:rese-cel(旧CABA-201、4-1BB含有CD19-CAR-T)— 自己免疫疾患(SLE、筋炎、SSc、gMG、PV)を対象。

補足:DSG3-CAART(自己抗体特異的CAAR-T、mPV)— Phase 1/2投与停止中(評価継続)。

主要臨床成績
2025 Q2
EULAR 2025:筋炎・SLE・SScで安全性/有効性の更新(筋炎でTIS改善)

2025 Q4
ESGCT 2025:前処置なしコホートで生物学的活性・早期反応を初提示

2025 Q4
8-K提出:rese-celの正式名称化とRESET™各試験の最新状況を公開

2025 Q1–Q2
FDAとの登録経路に関する整合を最優先課題として推進(会社方針)

臨床試験パイプライン
Phase 1/2
rese-cel(CD19-CAR-T:自己免疫)

対象:SLE(±LN)、筋炎(IIM/IMNM 等)、SSc、gMG、PV

作用:4-1BB含有 CD19-CAR-T(前処置:Flu/Cy 等)

進捗:RESET™各試験で安全性・臨床活動性・バイオマーカーを評価(疾患別オープンラベル)
最新:EULAR 2025で有効性/安全性更新、ESGCT 2025で前処置なしデータを初提示
次読出し:2025 Q4以降に解析補遺・症例積上げ後の更新見込み

Phase 1/2(投与停止中)
DSG3-CAART(mPV)

対象:粘膜型天疱瘡(mPV)

作用:自己抗体特異的CAAR-T

進捗:追加投与は停止し、臨床・トランスレーショナルデータ評価中(DesCAARTes)
方針:評価結果に基づく計画更新を予定

安全性と疾患生物学の知見に基づく次段階判断

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
rese-cel(CD19-CAR-T) SLE(±LN)/ 筋炎(IIM/IMNM)/ SSc / gMG / PV Phase 1/2 RESET™(疾患別OL):安全性・臨床活動性・バイオマーカー 細胞減少/感染、サイトカイン関連、低γグロブリン、前処置関連事象を監視 単回輸注ベース(前処置:Flu/Cy)。
一部コホートで前処置なしも探索
大:自己免疫の高未充足領域 EULAR/ESGCTで前向きデータ更新。
登録経路の整合が価値ドライバー
DSG3-CAART 粘膜型天疱瘡(mPV) Phase 1/2(投与停止中) DesCAARTes:投与安全性・生物学的活性を評価 免疫関連事象(皮膚/粘膜)、感染、安全性シグナルを中心に評価 CAAR-T単回輸注設計(計画更新待ち) 中:希少自己免疫 データ評価結果に応じて戦略見直しの可能性

ポイント
  • 疾患横断の戦略:rese-celをSLE/筋炎/SSc/gMG/PVで並行展開し、最初の登録適応を見極めつつコホート拡大。
  • 前処置最適化:標準Flu/Cyに加え、前処置なしの可否を探索し、安全性・利便性のバランスを追求。
  • 規制対応:2025 Q1–Q2にFDAとの登録経路整合を最優先(Type B/C会合等)。設計確定が中期価値の鍵。

ファンドのポジション

主要ファンドや戦略投資家の動向は四半期決算・コーポレート更新で追跡可能。登録経路の明確化や前処置最適化の成果が機関投資家のスタンスを左右。

開発ロードマップ
完了:2025年Q2

EULAR 2025 アップデート

筋炎・SLE・SScで安全性/有効性の更新(筋炎でTIS改善など)。

完了:2025年Q4

ESGCT 2025 / 8-K

前処置なしコホートの初データを提示。rese-cel正式名称とRESET™状況を8-Kで公表。

2025年Q4

解析補遺・投資家向け更新

秋学会群の続報や症例追加後の補足解析を公表見込み。

2025年Q4–2026年Q2

コホート拡大・設計確定

症例積上げに伴う追加データ(活動性指標/免疫再構築/安全性)と、登録的試験デザインの合意形成。

2026年〜

登録的試験へ移行

最初の適応(候補:筋炎 / SLE / SSc)でP2/P3へ段階移行。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q4)
EULAR/ESGCTの続報・解析補遺、8-K関連の補足開示

中期(2025年Q4–2026年Q2)
症例積上げによる追加データ、FDAとの登録経路整合の具体化

長期(2026年〜)
最初の適応での登録的P2/P3開始と設計確定