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【CAMP】CAMP4 Therapeutics カタリストとロードマップ

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【CAMP】CAMP4 Therapeutics カタリストとロードマップ

今後の進行

「CMP-CPS-001」の Ph1(SAD+MAD)トップラインを2025年Q4に予定し、これを踏まえて女性OTCヘテロ接合体での Phase 1b を開始(豪州→EUはCTA承認後)と明言しています。

したがって、「Ph1 で良いデータ(安全性/PKと尿素生成などPDバイオマーカーの一貫性)が出れば、Phase 1b で患者 PoC を確認→その結果と当局協議で次段階(Ph2や登録試験)の設計を決める」というロードマップです。

補足:Ph1b の進捗やPDの確からしさ次第では、適応・集団ごとに Ph2/登録試験へ進む可能性があります(時期・デザインは未確定)。

ハイライト

追加資金:
2025-12-18 に $30.0Mのアンダーライティング公募($6.00/株、5.0M株)をプライシング。

提携:
2025-12-18 に GSK と戦略的研究・ライセンス提携$17.5M upfront+マイルストン+ロイヤリティ)。

資金調達:
2025-09 に 最大$100M(初回クローズ約$50M)の私募(PIPE/Reg D)を実施(主にSYNGAP1プログラムを加速)。

パイプライン:
主力は CMP-001(旧CMP-CPS-001:UCD)CMP-002(旧CMP-SYNGAP-01:SYNGAP1)
CMP-002 は 2H 2026 に Phase 1/2 開始を目標(会社開示資料に沿う)。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:
CMP-001(旧:CMP-CPS-001|ASO/regRNA制御)—
尿素回路異常症(UCD)向け。
Phase 1(健常人SAD/MAD)完了、次段階として
OTC欠損(女性ヘテロ接合体)を対象としたPhase 1bの準備(欧州CTAの記載あり)。

次点:
CMP-002(旧:CMP-SYNGAP-01|ASO/髄腔内投与)—
SYNGAP1関連神経発達症向け。
前臨床〜GLP毒性を推進し、2H 2026 の Phase 1/2 開始を目標。

補足(プラットフォーム/提携):
RAP Platform® を用いたターゲット探索・ASO創出を継続。
2025-12 に GSK と戦略提携(神経変性+腎領域の複数ターゲット)。

主要指標
2025年09月
最大$100Mの私募(初回クローズ約$50M)

2025年12月
$30.0M アンダーライティング公募($6.00/株、5.0M株)

2025年12月
GSK提携:$17.5M upfront+マイルストン+ロイヤリティ

2H 2026(目標)
CMP-002:Phase 1/2(FIH)開始を目標

臨床試験パイプライン
Phase 1(SAD/MAD:完了)
CMP-001(旧:CMP-CPS-001|UCD)

対象:尿素回路異常症(UCD)

作用:regRNA標的ASOでCPS1発現↑(尿素回路の入口酵素を増やす設計)

試験:健常人でのSAD/MAD(安全性・PK・PD/バイオマーカー)
次ステップ:患者集団での初期PoC(OTC欠損:女性ヘテロ等)へ橋渡しの準備
注目点:臨床的に意味のあるPD/バイオマーカーの一貫性と、患者試験設計(頻度/用量)の最適化

前臨床 → GLP毒性
CMP-002(旧:CMP-SYNGAP-01|SYNGAP1関連症)

対象:SYNGAP1関連神経発達症

作用:髄腔内ASOでSYNGAP1発現↑(タンパク不足の回復を狙う)

進捗:IND/CTAに向けたGLP毒性など非臨床パッケージを推進
FIH目標:2H 2026にPhase 1/2開始を目標(会社資料の記載に沿う)

Phase 1b(準備/計画)
CMP-001(OTC欠損:女性ヘテロ接合体)

対象:OTC欠損症(女性ヘテロ接合体)

目的:患者集団での初期PoC/バイオマーカー検証(アンモニア動態・尿素関連マーカー等)

状況:欧州での試験準備(CTAに関する記載あり)。開始時期は戦略/資金配分に連動

Phase 1データと資本政策に連動して着手

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
CMP-001(旧:CMP-CPS-001|ASO/regRNA→CPS1↑) UCD(OTC/ASS1/ASL 等を含む領域想定) Phase 1(健常人SAD/MAD:完了) → Phase 1b(計画) FDA:RPDDODD(取得済みの開示あり) 肝酵素・腎機能・凝固系、注射部位反応、クラスAESI等を重点監視 皮下投与。患者PoCで用量・頻度の最適化(食事/標準治療との併用設計余地) 希少疾患(小規模だが高未充足) 患者集団での橋渡しが次の価値ドライバー(PDの再現性と試験デザインが焦点)
CMP-002(旧:CMP-SYNGAP-01|ASO/SYNGAP1↑) SYNGAP1関連症 前臨床 → GLP毒性 → Phase 1/2(目標:2H 2026) IND/CTA準備(FIHに向けた非臨床パッケージ構築) 髄腔内ASOに伴う神経系AESI(頭痛・項部硬直 等)を重点監視 髄腔内の間欠投与想定。年齢層/重症度で用量探索 希少中枢(アンメット高) FIH立ち上げ(2H 2026)が最大のマイルストン
RAP Platform®(RNA Actuating Platform)とは?

RAP Platform® とは、遺伝子の “発現スイッチ” 側(転写制御)にいる regRNA を見つけて、そこを標的にするASOで “目的遺伝子の発現を増やす” ための発見〜設計エンジンです。

regRNA って何?(RAPのコア概念)

CAMP4 が標的にする regRNA(regulatory RNA)は、一般的なmRNAとは違う 短命のノンコーディングRNAで、エンハンサー/プロモーター由来で局所的に遺伝子発現を調整する存在、と説明されています。

ポイント
・regRNAは、転写因子(TF)と結合して
・その遺伝子の近くに TFの “局所濃度” を作ることで
転写(mRNAを作る量)を上げ下げする “つまみ” になる、というモデル

どうやって「発現↑」するの?(ASOの働き)

RAP Platform の治療薬は ASO(アンチセンス核酸)で、CAMP4 は「regRNAに結合して、そのregRNAの働きを調整することで標的遺伝子の発現を増やす」と整理しています。

イメージ(概念図):
・通常:regRNA ↔ TF の関係が“ある設定”で転写量が決まる
・介入:ASOがregRNAに結合 → regRNAのTFとの関わり方が変わる → 転写が増える方向に“ダイヤル”される

※CAMP4のサイトでは、狙いとしてタンパク発現を約2倍(2x)方向へ持っていく考え方(ハプロ不全などで“半分を戻す”)を前面に出しています。

RAP Platform® は「何をするプラットフォーム」?

S-1 では、「RAP Platform を各遺伝子を制御する regRNA を同定・特徴付けし、regRNA 標的 ASO を見つけて最適化する」ための基盤、と説明しています。

実務の流れとしてはだいたいこうです:
1. 疾患×標的遺伝子を決める(“発現不足が原因”の遺伝子が得意領域)
2. その遺伝子の regRNA(転写制御に効いている配列/転写産物)をマッピング
3. regRNAに結合する ASOを設計→スクリーニング→最適化
4. 組織デリバリー(肝臓ならGalNAc、CNSなら髄腔内など)を合わせて開発

具体例:CAMPのパイプラインにRAPがどう効いてる?

CMP-001(旧CMP-CPS-001):UCD / CPS1
・CPS1の regRNA を標的にする GalNAc-ASO で、肝臓に届けて CPS1 発現↑を狙う設計
・SEC書類では 皮下投与で月1回投与を想定という説明もあります

CMP-002(旧SYNGAP-01):SYNGAP1関連症
・regRNA(エンハンサー/プロモーター由来でTFと働く)という概念は、SYNGAP1 向けの学会要旨でも明確に書かれています

RAPが刺さりやすい疾患タイプ(強み)

・ハプロ不全(片アレルが死んで50%しか出ない)→ “健康なアレルを上げて戻す”
・部分的LoF(両アレルが弱い)→ “残存機能を底上げ”
・ゲノム編集や遺伝子導入の代替として:可逆・用量で調整可能(=“ダイヤル型”)

投資家目線での “チェックポイント”(限界/リスク)

RAPがうまく回っているかは、結局ここで判断します:
・発現↑がヒトで再現するか(PDの一貫性)
・どの組織で十分なデリバリーができるか(肝 vs CNSで難易度が違う)
・ASOのクラスリスク(肝・腎・血小板など)と、長期投与設計
・“2x程度” の増加で疾患がどこまで動くか(疾患ごとの必要閾値)

直近の外部バリデーション:GSK提携

2025-12 の GSK 提携では、CAMP4 が RAP Platform® で複数ターゲットの regRNA を同定→ASO候補を創出し、その後の開発・商業化は GSK が担うと説明されています。「RAPが “複数ターゲット発見エンジン” として評価された」サインとしては大きいです。

ポイント
  • モダリティ:regRNA標的ASOで遺伝子発現の上方制御を狙う(RNA Actuators / RAP Platform®)。
  • 資本政策:2025年は私募(最大$100M)公募$30MGSK upfront $17.5Mで資金面を厚くした構図。
  • 注目軸:CMP-001は「患者橋渡し」、CMP-002は「FIH実行力(2H 2026)」が市場評価の分水嶺。

開発ロードマップ
2025年09月

最大$100M 私募(初回クローズ約$50M)

主にSYNGAP1プログラム(CMP-002)を前進させる資金として位置付け。

2025年12月

$30.0M 公募(Underwritten Offering)

$6.00/株で5.0M株。開発資金+一般目的へ。

2025年12月

GSK 提携($17.5M upfront)

RAP Platform® を用いた複数ターゲット探索〜候補創出、GSKが開発・商業化を主導。

2026年(Q未定)

CMP-CPS-001(UCD):登録(registrational)Phase 2/3 への移行・試験開始

健常人Phase 1(MAD)の安全性・PK・主要バイオマーカー結果(2025年後半予定)が成立すれば、
Urea Cycle Disorders(UCD)registrational Phase 2/3に進める方針(会社コメント)。
2026年は「P2/3を開始できるか」が最大の分岐点。

(前提:2H25のMAD結果がポジティブであること)

2026年Q3–Q4

CMP-SYNGAP-01(SYNGAP1関連疾患):グローバルPhase 1/2 開始

SYNGAP1プログラムはGLPトキシコロジーを進め、会社は「2026年後半(2H26)にSYNGAP患者でグローバルPhase 1/2を開始し得る」と説明。
したがってカタリストはPhase 1/2の試験開始(FPI)と、その後の初期安全性/PK/探索的PDのアップデート。

2026年(Q未定)

パートナー戦略:RAPプラットフォーム提携の追加進捗

会社はRAP Platformの価値最大化として戦略的パートナーシップ拡大を継続方針。
2026年は「提携先の追加」「既存提携のターゲット前進(候補選定/前臨床進捗など)」が材料化しやすい。

(ただし四半期の明記はなし)

注目すべきカタリスト
短期(〜2026年上期)
CMP-002:IND/CTA準備の進捗アップデート/提携(プラットフォーム起点)拡張の有無

中期(2026年下期)
CMP-002:Phase 1/2(FIH)開始、初期安全性・PK/PDの立ち上がり

長期(2027年〜)
CMP-002:初期データ→拡張、CMP-001:患者橋渡し(Phase 1b/PoC)の設計・実行