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【NVCR】Novocure カタリストとロードマップ

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【NVCR】Novocure カタリストとロードマップ

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:あり(商用展開中)

Optune Gio®(TTFields):新規/再発膠芽腫(GBM)で承認済(新規はTMZ併用、再発は単剤)。

Optune Lua®(TTFields):米国で転移性NSCLC(プラチナ後)に承認済(PD-1/PD-L1阻害薬 または docetaxel 併用)。悪性胸膜中皮腫(MPM)はHDE承認。

主要臨床成績
Q3 2025
PANOVA-3(膵LAPC)PMA提出予定

Q3–Q4 2025
METIS(NSCLC脳転移)PMA提出予定

Q1–Q2 2026
TRIDENT(新規GBM, P3)トップライン予定

121件
NSCLCでの処方発行(Q2 2025, 米国)

臨床試験パイプライン
Approved / Phase 3
Optune Gio®(GBM)

対象:新規/再発GBM

試験:EF-14(P3, 新規GBMでOS延長)。
進行中:TRIDENT(P3)、KEYNOTE-D58(pembro併用)。

次:TRIDENT トップライン 2026年Q1–Q2

Approved / Phase 3 完了
Optune Lua®(NSCLC)

対象:プラチナ後の転移性NSCLC(PD-1/PD-L1阻害薬 or docetaxel 併用)

試験:LUNAR(P3, 根拠試験)。

商用:Q2 2025の処方発行121件/四半期

Phase 3 完了
METIS(NSCLC脳転移)

対象:NSCLC由来の脳転移

所見:主要評価(IC-PFS)達成

PMA:2025年Q3–Q4 提出予定

Phase 3 完了
PANOVA-3(膵LAPC)

対象:切除不能・局所進行膵がん

所見:OS 有意延長(Best of ASCO選定 / JCO掲載)。

PMA:2025年Q3 提出予定

Phase 2
PANOVA-4(転移性膵, TTFields + Atezo + GnP)

対象:転移性膵がん(mPDAC)

所見:免疫+GnP併用との三者併用を評価。

次:トップライン 2026年Q1–Q2

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
Optune Gio®(TTFields) 新規/再発GBM 承認済 / 追加:TRIDENT P3読出し待ち PMA承認済(GBM)。TRIDENTは確証的P3(ndGBM)。 頭皮の皮膚反応(接触皮膚炎/発赤/掻痒)、頭痛、疲労感 電極アレイを頭皮に装着、1日18時間以上連続使用推奨。TMZ等と併用 大:GBM標準治療の上乗せ需要 TRIDENT(2026年Q1–Q2)の結果が適応拡大・使用率に直結
Optune Lua®(NSCLC) プラチナ後の転移性NSCLC 承認済(米国) 併用療法として承認(PD-1/PD-L1阻害薬 または docetaxel) 皮膚刺激、装着部位の不快感、軽度頭痛/疲労 胸部アレイ装着、併用:免疫チェックポイント阻害薬 or docetaxel 大:二次治療以降で対象患者が広い 償還拡大・アダプション加速が鍵。Q2 2025で処方121件/四半期
Optune Lua®(MPM, HDE) 悪性胸膜中皮腫 承認済(HDE) 人道的使用デバイス(HDE)として承認 装着部位皮膚反応が中心 胸部アレイ装着、化学療法との併用が一般的 小:希少適応(ニッチだが未充足高) 安定推移。四半期処方は22件(Q2 2025)
METIS(TTFields + SoC) NSCLC由来の脳転移 Phase 3 完了 主要評価IC-PFS達成PMA 2025年Q3–Q4提出予定 皮膚反応、頭痛等。全身毒性は想定されにくい 頭蓋アレイ装着、定位放射線照射/薬物療法と併用 大:脳転移の新規選択肢 審査の焦点は副次項目の解釈と臨床的意義
PANOVA-3(TTFields + GnP) 切除不能・局所進行膵がん(LAPC) Phase 3 完了 OS有意 → PMA 2025年Q3提出予定 皮膚反応、局所不快感、倦怠感 腹部アレイ装着、GnP併用 大:LAPCの高未充足 承認なら初のデバイス併用でのOSベネフィットを訴求
PANOVA-4(TTFields + Atezo + GnP) 転移性膵がん(mPDAC) Phase 2 探索的P2。トップライン 2026年Q1–Q2予定 皮膚反応中心。免疫/化学療法由来AEsは併用側で管理 腹部アレイ装着、Atezo + GnP 併用 大:mPDACでの新規上乗せニーズ 三者併用での実装性とアドヒアランスが鍵

ポイント
  • 商用×開発の二軸:NSCLCとGBMで商用土台があり、2025年Q3–Q4のPMA提出(METIS/PANOVA-3)2026年Q1–Q2の大型トップライン(TRIDENT/PANOVA-4)が成長ドライバー。
  • 製品性:全身毒性が乏しく、主なAESIは装着部位の皮膚反応。アドヒアランス(1日18h以上)が臨床効果と商用の両面で重要。
  • 審査論点:METISはIC-PFS達成だが副次の読みを含め審査ポイントに。膵領域はLAPCのOS有意が訴求点。

開発ロードマップ
2025年Q3

PANOVA-3 PMA 提出

切除不能・局所進行膵がん(LAPC)。OS有意の根拠データに基づき提出。

2025年Q3–Q4

METIS PMA 提出

NSCLC脳転移。主要評価(IC-PFS)達成を受けて提出予定。

2026年Q1–Q2

TRIDENT トップライン

新規GBMにおける早期導入の確証的P3。結果が適応拡大と使用率に直結。

2026年Q1–Q2

PANOVA-4 トップライン

転移性膵がん(mPDAC)でTTFields+Atezo+GnP三者併用の有効性/安全性を評価。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q4)
PANOVA-3 PMA提出(Q3 2025)、METIS PMA提出(Q3–Q4 2025)。NSCLCの償還/普及拡大。

中期(2026年Q1–Q2)
TRIDENT(新規GBM)トップライン、PANOVA-4(mPDAC)トップライン

長期(2026年以降)
承認審査の進捗(METIS/PANOVA-3)、適応拡大や併用最適化、国際展開。