
2026年3月25日:cemsidomide+dexamethasone+elranatamab(ELREXFIO)併用のPhase 1b試験で最初の患者投与を開始。再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)を対象とする非盲検・多施設共同試験で、最大54例を登録予定。75 µg開始で、50 / 75 / 100 µgの用量探索を行い、全コホートのPhase 1bデータは2027年半ば予定。Pfizerがelranatamabを無償供給し、C4Tが試験を主導。
2026年2月26日:2025年通期決算と最近の事業ハイライトを公表。2025年末の現金・現金同等物・有価証券は$297.1Mで、会社は2028年末までのランウェイを見込むと説明。あわせて、cemsidomideはlater-stage開発へ進展し、MMでの加速承認ポテンシャルを引き続き強調。
2026年2月23日:Phase 2「MOMENTUM」(cemsidomide+dexamethasone、4L+のRRMM)で最初の患者投与を開始。本試験は加速承認を見据えた設計で、推奨Phase 2用量は100 µg。約100例を登録予定で、登録完了は2027年Q1見込み。
2026年1月14日:2026年以降の戦略マイルストーンを提示。mid-2026にcemsidomide+DEXのPhase 1追加解析、mid-2026に追加の併用 Phase 1b 計画の開示を予定。さらに、2H 2027にMOMENTUM の初期ORRデータ、mid-2027にelranatamab併用Phase 1bデータ、2028年末までに4L+向けNDA提出を目標としている。
2025年10月16日:$125Mのアンダーライテッド公募を発表。RA Capital Management 主導で、OrbiMed、Soleus Capital、Lynx1 Capital Management、Bain Capital Life Sciences など既存株主も参加。会社はこの調達により、主要な価値転換点をまたいで2028年末までの資金基盤を強化したと説明。あわせて、既発ワラントが全額現金行使された場合は追加で最大約$225Mの資金流入余地がある。
2025.03.25 : 再発・難治性多発性骨髄腫を対象としたセムシドミドとエルラナタマブ(ELREXFIO®)の併用療法に関する第Ib相試験において、最初の患者への投与を開始したと発表
今回のニュースは 「cemsidomide を後期ラインだけでなく、より早い治療ラインの併用へ広げる第一歩」です。
C4 Therapeutics は、再発・難治性多発性骨髄腫を対象に、cemsidomide+デキサメタゾン+elranatamab(ELREXFIO) の Phase 1b 試験で最初の患者投与を開始しました。試験は非盲検・多施設共同で、最大54例を登録し、75 µg開始で 50 / 75 / 100 µg の cemsidomide 用量を検討します。主要評価項目は安全性・忍容性で、二次評価項目には ORR、MRD陰性CR率、DoR などが入っています。
全コホートのPhase 1bデータは2027年半ば予定です。さらに、Pfizer が elranatamab を無償供給する形でC4Tが試験を主導します。
このニュースの意味は、cemsidomide の開発軸が1本ではなくなっていることです。
C4T はすでに、4L+向けの Phase 2 MOMENTUM を進める一方で、この elranatamab 併用 Phase 1b を 2L+以降の展開につなげる計画を明示しています。会社はさらに、2026年半ばに別の抗骨髄腫薬との追加 Phase 1b 計画も開示予定としており、cemsidomide を “単剤寄りの後期ライン薬” ではなく、多ライン・多併用で使う基盤薬候補として育てようとしています。
投資家が見ておくべきポイントは4つです
1. これはまだ「有効性の証明」ではなく、「併用の成立確認」段階です。
今回のPhase 1bの主要評価項目は安全性・忍容性なので、ニュース自体は前進ですが、まだ「効いた」と言える段階ではありません。まずは最適用量が決まるか、そのうえで ORR や MRD陰性CR がどこまで見えるかが次の焦点です。
2. うまくいけば、cemsidomide の価値はかなり広がります。
会社はこの試験を、より早い治療ラインでの使用につなげる位置づけとしています。しかも elranatamab は FDA承認済みのBCMA×CD3 bispecific なので、併用で有望なシグナルが出れば、cemsidomide は 「4L+の単独寄り戦略」から「BiTE併用を含む広いMM戦略」へ拡張できます。
3. 既存データの延長線として見るべきです。
C4Tは今年1月、既存Phase 1で 75 µgでORR 40%、100 µgでORR 53% を示したと説明し、100 µgをMOMENTUMの推奨Phase 2用量に選んでいます。今回の併用試験は、その単剤/DEXベースの初期有望データを、BiTE併用でも通用するか試す段階です。つまり投資家は、今回のニュースを単発で見るより、「既存の cemsidomide シグナルをどう増幅できるか」として追うほうが自然です。
4. 資金面は直近の大きな不安材料ではありません。
C4T は 2025年末時点で現金・現金同等物・有価証券が $297.1M あり、会社は2028年末までのランウェイを示しています。なので、この試験を始めたこと自体が、すぐ増資を招くような「資金難の賭け」という見え方にはなりにくいです。
短期では “着実な前進” で、長期では “cemsidomide をMMの複数ラインへ広げられるかを占う重要な布石” です。
次に一番大事なのは、2026年半ばの追加併用計画の開示と、2027年半ばの elranatamab 併用データです。そこまで行って初めて、CCCC が本当に評価を一段切り上げられるかが見えやすくなります。
承認済み製品:なし(開発中)
主力候補:cemsidomide(CFT7455, IKZF1/3 デグレーダー)— 多発性骨髄腫(MM)/ 非ホジキンリンパ腫(NHL)を対象。
補足:CFT8919(EGFR L858R 選択的デグレーダー, Phase 1)/CFT1946(BRAF V600 デグレーダー, Phase 1・提携探索中)。
作用:IKZF1/3 標的デグレーダー
状況:P1用量漸増完了、ORR 40%(75 µg)/ 50%(100 µg)。年内にRP2D合意→2026 Q1 登録試験開始予定。
作用:EGFR L858R 選択的デグレーダー(耐性 C797S/T790M にも対応設計)
状況:大中華圏で用量漸増中(Betta Pharma 主導)。米・EU権利はC4が保有。
作用:BRAF V600 デグレーダー
状況:P1継続中。P1以降は提携先探索へ舵切り。
| パイプライン | 対象 | 臨床フェーズ | 規制デザイン | 安全性(AESI) | 用法・用量 / 併用戦略 | 市場規模イメージ | ポイント(市場評価) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| cemsidomide(CFT7455) | 多発性骨髄腫 / NHL(IKZF1/3デグレーダー) | Phase 1(MMの用量漸増完了)→ 2026年Q1に単群の登録的Phase 2開始予定 / 2026年Q2にPfizerのelranatamab併用P1b開始予定 | 単群P2(登録的)構想。併用はサプライ契約下で実施 | クラス相当の血液毒性(好中球減少・血小板減少 等)に注意。会社発表は「概ね良好な忍容性」 | 経口。Dex併用でORR最大50%(100μg用量)を確認。 次段でelranatamab(BCMA×CD3)併用へ拡張 |
大:MMは継続拡大市場。 後期ラインでの新規免疫併用の余地が大きい |
最重要資産に集中。P1でORR 40–50%を確認し、単群P2→迅速承認の布石。 Pfizer併用は「標準的BCMA×CD3との相乗」仮説で評価向上に寄与 |
| CFT8919 | EGFR L858R 変異NSCLC(L858R選択的デグレーダー) | Phase 1(中国:Betta社が実施) | —(地域パートナー主導の初期試験) | 安全性データ蓄積中(初期)。EGFRクラス関連の皮疹/下痢等に留意 | 経口予定。L858R-C797S/T790M等の耐性変異に前臨床で活性(同社公表) | 大:EGFR変異肺がん。 耐性変異サブセットでニッチも広い |
L858R特化で差別化。 耐性変異に効くなら「ポストTKI」の空白補完として再評価余地 |
| CFT1946 | BRAF V600 固形がん(BRAFデグレーダー) | Phase 1(単剤P1でPoM確認) → 2025年5月に自社での追加開発を中止、パートナー探索へ |
自社での先行開発は停止(資本配分の見直し) | 初期P1では概ね良好(会議公表の範囲) | —(今後は外部提携前提) | 中:適応選別とレジメン次第 | 資金をcemsidomideへ集中する方針。 プログラム自体は提携先次第で継続可能 |
- Type C面談済み:cemsidomideは年内にRP2D合意を目指し、2026 Q1に登録試験開始の計画。
- 段階的承認戦略:レイトラインはDex併用、早期ラインはBCMA BiTE併用で拡張。
- 地理戦略:CFT8919は中国P1をBetta Pharmaが主導。米欧はC4が権利保有。
- ポートフォリオ最適化:CFT1946は提携探索で資源配分を最適化。
- プラットフォーム:TORPEDO®(BiDAC™/MonoDAC®)起点のコラボ(Merck KGaA、Biogen)で里程標を開示。
cemsidomide P1 最終成績(IMS 2025 口演)
MMコホートの最終データを公表。NHLコホートはQ4 2025予定。
Pfizer と臨床共同試験・供給契約(cemsidomide × elranatamab)
再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)を対象に Phase 1b 併用試験を計画。Pfizer は elranatamab を無償供給、C4T が試験を主導。開始見込み:2026年Q2(用量最適化/RP2D探索)。
RP2D合意 & 登録計画確定
FDAとRP2D/デザイン整合。Dex/BCMA BiTE併用腕の設計最終化。
cemsidomide(IKZF1/3分解)×DEX:Phase 2「MOMENTUM」開始(4L+ RRMM)
登録試験(P2)を開始。会社計画では登録完了まで12か月を目標。以後は“データの密度”を作る局面へ。
cemsidomide+elranatamab(ELREXFIO, BCMA BiTE)併用:Phase 1b開始(2L+ RRMM)
用量漸増を開始し、段階的にアップデート予定。BCMA BiTE併用戦略の中核イベント。
cemsidomide+DEX(P1データ):追加解析の提示
既存P1の追加解析を提示し、MOMENTUM(4L+)の位置づけと用量選定の納得感を補強。
cemsidomide:追加の併用Phase 1b(別レジメン)計画を開示
「次の併用カード」を明確化。BiTE以外も含む“複数併用”の拡張方針がカタリスト。
CFT8919:China P1用量漸増データを用い、ex-China開発方針を策定
パートナー(Betta)主導のP1データをテコに、地域外での次ステップ(試験設計/適応/併用)を固める。
提携(Roche / Biogen / Merck KGaA等):開発候補(DC)を最低1件デリバリー(目標)
共同研究の“進捗が数字になる”タイミング。マイルストン/ライセンスフィー期待の焦点。
MOMENTUM(4L+ RRMM):初回ORRデータ提示(予定)
登録P2の初回有効性シグナル。以後の加速承認戦略の説得力を左右。
cemsidomide+elranatamab(2L+ RRMM):全コホートPhase 1bデータ提示(予定)
BCMA BiTE併用の“勝ち筋”評価(忍容性・投与設計・反応/持続)で、後期試験の正当性が固まる局面。
cemsidomide+BCMA BiTE:Phase 3開始(予定)
2L+文脈での後期試験入り。BCMA BiTE併用を“登録”に引き上げる決定打。
MOMENTUM(4L+ RRMM):有効性・安全性データ提示(予定)
NDA(加速承認)に向けた主要パッケージの開示タイミング。
MOMENTUM(4L+ RRMM):NDA提出(加速承認狙い、予定)
cemsidomide+DEXでの加速承認申請を年内に実行(会社計画)。
社内ディスカバリー(炎症/神経炎症/神経変性):最大3本のIND提出(目標)
オンコ以外の“第二エンジン”を臨床段階へ。パイプラインの分散と評価レンジ拡大がテーマ。
IMS 2025口演(MM P1最終)/NHL P1データ(Q4)/RP2D合意と登録計画確定/プラットフォーム提携の追加マイルストン
登録試験開始(MM, Dex/BCMA BiTE併用)/初期安全性スナップショット/CFT8919の開発方針アップデート
登録試験の主要読出し → 申請可否判断/適応ライン拡大の追加試験
