
2026年6月11日:EHA 2026でcemsidomide+dexamethasoneのPhase 1更新データを発表。データカットオフは2026年2月27日、安全性評価73例。患者は治療歴中央値7ラインと高度前治療群で、75%がBCMA標的治療歴あり、75%がCAR-TまたはT-cell engager治療歴あり。推奨Phase 2用量の100 µg群でORR 53%、75 µg群でORR 40%、全用量でORR 36%を示した。100 µg群では2例がMRD陰性となり、全用量の奏効期間中央値は7.9カ月。
2026年6月11日:最新Corporate Presentationで、開発戦略を多発性骨髄腫における3本柱として整理。①4L+のcemsidomide+DEX、②2L+のelranatamab併用、③PIまたはCD38抗体との標準治療置換型併用を進める方針を明示。
2026年5月12日:追加のPhase 1b併用試験を公表。cemsidomide+DEX+プロテアソーム阻害薬と、cemsidomide+DEX+CD38抗体の2アームを設定し、2027年上期の開始を予定。
2026年5月12日:CFT8919について、EGFR変異NSCLCの競争環境、資本配分、これまでの臨床データを踏まえ、Greater China以外では現時点で次段階へ進めないと決定。中国ではBetta Pharmaceuticals主導のPhase 1を継続する。
2026年4月9日:Rocheとdegrader-antibody conjugate(DAC)に関する新規提携を締結。非開示の腫瘍標的2件と、追加1標的のオプションを含む。C4Tは$20Mの契約一時金を受け取り、総額$1B超のマイルストーンと段階的ロイヤルティを受け取る可能性がある。契約一時金は2026年5月に受領。
2026年3月25日:cemsidomide+dexamethasone+elranatamab(ELREXFIO)のPhase 1b試験で最初の患者投与。2L+のRRMMを想定し、最大54例を登録。75 µgから開始し、安全性確認後に50 µgと100 µgを並行評価できる設計。2026年後半に用量漸増の進捗更新、全コホートデータは2027年半ばを予定。
2026年2月23日:Phase 2「MOMENTUM」で最初の患者投与。4L+のRRMMを対象とした約100例の単群試験で、cemsidomide 100 µg+DEXを評価。2027年Q1の登録完了、2027年後半の初期ORRデータを予定し、支持的な結果であれば加速承認を目指す。
2026年3月31日時点:現金・現金同等物・有価証券は$268.3M。その後、5月にRocheから$20Mの契約一時金を受領。会社は引き続き2028年末までの資金ランウェイを見込む。
2026.06.11:cemsidomideのPhase 1更新データを発表
最新データでは、cemsidomide+dexamethasoneが、CAR-T、T-cell engager、BCMA標的治療などを受けた高度前治療のRRMM患者でも、一定の抗腫瘍活性を維持しました。
特に推奨Phase 2用量である100 µg群のORRは53%で、以前に公表されたORRを維持しています。100 µg群では、一部の患者の反応が時間とともにPRからVGPR、またはPRからsCRへ深まり、sCRまたはCRに到達した2例でMRD陰性が確認されました。
| 評価項目 | 最新結果 | 投資上の意味 |
|---|---|---|
| 100 µg群 ORR | 53% | 推奨Phase 2用量で初期有効性を維持。ただし有効性評価例は約19例と小規模 |
| 75 µg群 ORR | 40% | 用量反応関係を支持 |
| 全用量 ORR | 36% | 低用量群を含むため、100 µg群より低い |
| 奏効期間中央値 | 7.9カ月 | 極めて治療歴の多い集団として一定の持続性。ただし後期試験での再現が必要 |
| MRD陰性 | 100 µg群で2例 | 反応の深さを示すが、症例数はまだ少ない |
| Grade 3/4好中球減少 | 58% | 重要なオンターゲット血液毒性。支持療法と用量管理が必要 |
| cemsidomide関連の治療中止 | 0例 | 好中球減少は多いが、治療継続可能性は比較的良好 |
| 用量減量 | 5例、7% | 血液毒性の頻度に比べて減量率は低い |
したがって、安全性を単純に「非常に良好」と評価するより、Grade 3/4好中球減少は多いものの、中止や減量を比較的少なく管理できていると見るのが適切です。
また、会社はcemsidomideを「potential best-in-class」と表現していますが、現時点では他のCELMoDやIKZF1/3 degraderとの直接比較試験はありません。53%というORRは有望ですが、今後は約100例のMOMENTUMで同程度のORRと持続性を再現できるかが重要です。
承認済み製品:なし(開発中)
主力候補:
cemsidomide(CFT7455、IKZF1/3 MonoDAC® degrader)—
現在の経営資源は主に再発・難治性多発性骨髄腫へ集中。
4L+戦略:
cemsidomide+dexamethasoneのPhase 2 MOMENTUM。単群試験から加速承認を目指す。
2L+戦略:
cemsidomide+dexamethasone+elranatamabのPhase 1b。BCMA×CD3 bispecificとの併用で、より早い治療ラインを狙う。
標準治療置換戦略:
PIまたはCD38抗体との追加Phase 1bを2027年上期に開始予定。
NHL / PTCL:
過去にPhase 1で抗リンパ腫活性を示したものの、2026年6月の現行パイプライン資料にはNHL / PTCLの新規開発マイルストーンが掲載されていない。明確な開発中止発表ではないが、現在はMMが優先されている。
その他:
CFT8919はGreater ChinaでBetta PharmaがPhase 1を継続。米欧での次段階開発は保留。CFT1946は自社でPhase 1以降へ進めず、外部提携を探索。
補足:2026年5月にRocheから$20Mの契約一時金を受領。ただし、これは3月末残高に単純加算した「現在の現金残高」ではなく、その後の事業支出も発生している点に注意。
対象:4L+ 再発・難治性多発性骨髄腫
作用:IKZF1/3分解による直接的な骨髄腫細胞死+T細胞活性化
用量:100 µgを1日1回、14日投与/14日休薬。DEXは週1回
登録:約100例。2027年Q1完了予定
独立判定委員会によるORR
2027年後半
NCT07284758
支持的データで加速承認を目指す
対象:2L+ RRMM、1~4ラインの治療歴
併用薬:ELREXFIO®(BCMA×CD3 bispecific)
登録:最大54例
用量:75 µgから開始し、50 / 75 / 100 µgを探索
安全性・忍容性・最適用量
ORR、MRD陰性CR、DoR
用量漸増の進捗を段階的に更新
2027年半ば
NCT07280013
Pfizerがelranatamabを無償供給し、C4Tが試験を主導。過去にBCMA標的T-cell engagerまたはBCMA CAR-Tを受けた患者は除外される。
開始予定:2027年上期
対象:再発・難治性多発性骨髄腫
cemsidomide+DEX+プロテアソーム阻害薬
cemsidomide+DEX+CD38抗体
既存IMiD / IKZF1/3 degraderを置き換える基盤薬としての可能性を評価
作用:
EGFR L858R選択的degrader。C797SやT790Mを含む耐性変異にも対応する設計。
状況:
Betta PharmaceuticalsがGreater ChinaでPhase 1用量漸増試験を継続。
戦略変更:
C4Tは競争環境、資本配分、これまでの臨床データを踏まえ、現時点ではGreater China以外で次段階へ進めない方針。
作用:
BRAF V600変異選択的BiDAC® degrader。
既存結果:
Phase 1でBRAF V600分解とproof-of-mechanismを確認。
状況:
C4Tは自社でPhase 1以降へ進めない方針を決定。2026年6月の現行パイプライン資料からも外れており、今後は外部パートナー獲得が前提。
| パイプライン | 対象 | 臨床フェーズ | 規制・開発戦略 | 主な安全性 | 次のカタリスト | 市場評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| cemsidomide+DEX | 4L+ RRMM |
Phase 2 MOMENTUM 約100例、登録中 |
単群試験。独立判定ORRを主要評価項目とし、支持的な結果で加速承認を目指す | Grade 3/4好中球減少58%。支持療法、休薬、用量管理が重要 |
2027年Q1登録完了 2027年後半 初期ORR |
CCCC最大の価値ドライバー。Phase 1の53% ORRを約100例で再現できるかが焦点 |
| cemsidomide+DEX+elranatamab | 2L+ RRMM |
Phase 1b 最大54例、登録中 |
安全性と最適用量を決定後、BCMA×CD3併用のPhase 3へ進む構想 | 好中球減少、感染症、elranatamab由来のCRS等の重複毒性に注意 |
2026年後半 進捗更新 2027年半ば 全コホートデータ |
成功すれば患者数と商業価値が大幅に拡大。安全性とMRD陰性率が重要 |
| cemsidomide+PI / CD38抗体 | 複数ラインのRRMM |
Phase 1b計画 2027年上期開始予定 |
IMiD / CELMoDの代替として、標準的なMM併用レジメンへ組み込む戦略 | 各併用薬との骨髄抑制、感染症、末梢神経障害等を評価する必要 | 試験開始、具体的なPI・CD38抗体の開示 | 長期的に最も大きな市場を狙える一方、競争も激しい |
| CFT8919 | EGFR L858R変異NSCLC |
中国Phase 1 Betta主導 |
Greater Chinaで継続。C4Tは米欧での次段階開発を現時点で見送り | 初期安全性データ蓄積中。EGFR関連毒性や標的外作用を確認 | Bettaによる中国Phase 1データ | 科学的オプション価値は残るが、CCCCの近未来の主要評価軸ではなくなった |
| CFT1946 | BRAF V600変異固形がん | Phase 1まで | 自社での追加開発を行わず、外部提携を探索 | Phase 1ではproof-of-mechanismを確認 | ライセンスまたは共同開発契約 | パートナーが見つからない限り、現在価値への寄与は限定的 |
| INN Discovery |
炎症、神経炎症、神経変性 IL-23 / IL-17、Type 1 IFN、MAPK、PI3K / AKT、NF-κB関連 |
Discovery / Preclinical | 腫瘍領域以外の第二の成長エンジンを構築 | 臨床前段階 |
2026年末までに複数標的の適応症選定 2028年までに最大3件のIND候補 |
長期オプション価値。現時点の株価評価は主にcemsidomide依存 |
CCCC の「cemsidomide」は、現時点で大きく3つの商業レイヤーがあります。
| レイヤー | 内容 | 意味 |
|---|---|---|
| ① 4L+ RRMM | cemsidomide + dexamethasone | 最初のaccelerated approval候補 |
| ② 2L+ RRMM | cemsidomide + dexamethasone + BCMA BiTE | より大きい早期ラインへの拡張 |
| ③ 他のMM併用 | 承認済み多発性骨髄腫薬との追加併用 | 「基盤薬」化できるかを見る領域 |
| パートナー | 内容 | 経済条件・進捗 | 評価 |
|---|---|---|---|
| Roche | Degrader-antibody conjugate(DAC)を非開示の腫瘍標的2件で共同研究。第3標的のオプションあり | $20M upfront受領。総額$1B超のマイルストーン+段階的ロイヤルティの可能性 | 非希薄化資金を確保し、TORPEDO®プラットフォームのADC領域への展開を示す重要提携 |
| Biogen | 非腫瘍領域のIRAK4およびBTK degraderを開発 | 2つのdevelopment candidateを引き渡し、双方がPhase 1へ進展。2026年Q1に$2Mのマイルストーンを計上 | プラットフォームが実際に臨床候補を生み出せることを示す外部検証 |
| Merck KGaA | KRASファミリーを対象としたdegrader研究 | 現在は1プロジェクトを優先 | 将来のマイルストーン収入候補だが、標的や臨床入り時期は非開示 |
| Pfizer | cemsidomide+elranatamabの臨床試験協力 | Pfizerがelranatamabを無償供給。C4Tが試験を実施 | 買収やライセンス契約ではないが、大手との臨床的関係を構築 |
| Betta Pharmaceuticals | CFT8919のGreater China開発・商業化 | 中国でPhase 1を継続 | ex-China開発保留後も、地域パートナー経由のオプション価値は残る |
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Phase 1データは有望:
100 µg群のORR 53%は、治療歴中央値7ライン、75%がBCMA治療歴ありという集団を考えると強い。ただし有効性評価例は約19例であり、後期試験での再現が必要。 -
好中球減少は無視できない:
Grade 3/4好中球減少58%は高率。治療中止は少ないものの、「毒性が軽い薬」ではなく、「骨髄抑制を管理しながら継続できる薬」と見るべき。 -
MOMENTUMが最大の企業価値転換点:
約100例で40~50%台のORR、十分なDoR、管理可能な感染症・好中球減少を示せれば、加速承認戦略の説得力が高まる。 -
elranatamab併用は商業価値を大きく左右:
MRD陰性を含む深い反応が出れば2L+への展開が可能。一方、BCMA bispecificとの併用では感染症、骨髄抑制、CRSなどの複合リスクを慎重に見る必要がある。 -
実質的なcemsidomide集中企業:
CFT1946は非コア化され、CFT8919の米欧開発も保留。NHL / PTCLも現行ロードマップから外れており、短中期の株価はcemsidomideの成否に大きく依存する。 -
資金面は比較的安定:
2026年3月末の現金等$268.3Mに加え、Rocheから$20Mを受領。会社ガイダンスでは2028年末までのランウェイがあり、2027年の主要データを増資前に確認できる可能性が高い。 -
「best-in-class」はまだ仮説:
ORR、DoR、低い中止率は有望だが、mezigdomide、iberdomideなどとの直接比較ではない。最終的な差別化には、MOMENTUMの再現性と併用時の安全性が必要。
Phase 2 MOMENTUM開始
4L+ RRMMを対象にcemsidomide 100 µg+DEXを評価。約100例の登録を開始。
elranatamab併用Phase 1b開始
2L+ RRMMを対象に最大54例。75 µgから用量漸増を開始。
Roche DAC提携・$20M受領
DACの2標的を共同研究。総額$1B超のマイルストーン機会を獲得。
EHA 2026 Phase 1更新
100 µg群ORR 53%、全用量のDoR中央値7.9カ月、MRD陰性2例を報告。
elranatamab併用の用量漸増アップデート
75 µgでの安全性確認、50 µg / 100 µgコホートへの展開状況が焦点。
提携先へdevelopment candidateを最低1件引き渡す目標
Roche、Biogen、Merck KGaA等の共同研究から次の候補を前進させる。
INN領域の適応症・標的選定
炎症、神経炎症、神経変性領域で複数の標的と適応症を絞り込む。
MOMENTUM登録完了予定
約100例の登録完了。データ成熟期間へ移行。
PI / CD38抗体との追加Phase 1b開始予定
標準的なMM併用療法にcemsidomideを組み込む2アーム試験。
elranatamab併用Phase 1b全コホートデータ
安全性、最適用量、ORR、MRD陰性率、反応の深さを評価。Phase 3移行判断を左右する。
MOMENTUM初期ORRデータ
Phase 1の53% ORRを登録的な約100例で再現できるかが、CCCC最大のカタリスト。
cemsidomide+BCMA×CD3 Phase 3の立上げ準備
elranatamab併用データが支持的であれば、Phase 3の施設・規制・製造準備を進める。
BCMA×CD3併用Phase 3開始・登録
より早い治療ラインでの承認を目指す後期開発へ移行する会社目標。
MOMENTUMの成熟した有効性・安全性データ
ORR、DoR、安全性を含む申請パッケージを形成。
cemsidomideのNDA提出可能性
MOMENTUMの結果とFDAとの協議が支持的な場合、4L+ RRMMでの加速承認申請を目指す。
INN領域から最大3件のIND候補
腫瘍領域以外の新たな自社パイプラインを臨床段階へ進める目標。
elranatamab併用Phase 1bの用量漸増進捗/75 µgの安全性確認/50 µg・100 µgコホートへの展開/提携先へのdevelopment candidate引き渡し/INN標的・適応症選定
MOMENTUM登録完了/PI・CD38抗体併用Phase 1b開始/elranatamab全コホートデータ/MOMENTUM初期ORR/BCMA×CD3 Phase 3立上げ準備
MOMENTUM成熟データ/NDA提出可能性/BCMA×CD3併用Phase 3開始/INN領域のIND候補
MOMENTUMでORRがPhase 1を再現できない/DoRが短い/好中球減少・感染症で中止率が上昇/elranatamab併用でCRSや感染症が増える/加速承認についてFDAと合意できない/cemsidomideへの資産集中
