
承認済み製品:なし(開発中)
主力候補:tobevibart(VIR-3434)+elebsiran(VIR-2218)— 慢性肝炎D(CHD/HDV)向けの月1回皮下投与レジメン。ECLIPSE登録プログラムでグローバル承認申請を目指す。
腫瘍領域の主力:VIR-5500 — PSMA標的 PRO-XTEN® デュアルマスクT細胞エンゲージャー(TCE)。Astellasとのグローバル戦略提携により、前立腺がん領域で開発・商業化を推進。
補足:PRO-XTEN® “デュアルマスク”TCEプラットフォームを、HER2、PSMA、EGFRなどの固形がん標的で展開。VIR-5818(HER2)、VIR-5500(PSMA)、VIR-5525(EGFR)が臨床段階。
1・3は登録完了、2は進行中
Week 96でHDV RNA TND達成
PSA90 53%、ORR 45%
Astellas $315M受領前/ランウェイ:2028年下半期
対象:慢性肝炎D(CHD/HDV)
試験:ECLIPSE-1(P3:bulevirtide使用が限定的な地域でのdeferred treatment比較)/ECLIPSE-2(P3:bulevirtideでウイルス抑制未達の患者をスイッチ)/ECLIPSE-3(P2b:bulevirtide未治療患者でのH2H)
対象:転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)/将来的にmHSPCも視野
所見:PSMA標的デュアルマスクTCE。Astellasとグローバル戦略提携を締結・クローズ。高用量Q3W群でPSA50 82%、PSA90 53%、RECIST評価可能例でORR 45%。
対象:HER2発現固形がん
所見:HER2標的デュアルマスクTCE。pembrolizumab併用を含むPhase 1用量漸増が継続中。
対象:EGFR発現固形がん(NSCLC、CRC、HNSCC、cSCCなど)
進捗:EGFR標的デュアルマスクTCEとしてPhase 1試験が登録継続中。
| パイプライン | 対象 | 臨床フェーズ | 規制デザイン | 安全性(AESI) | 用法・用量 / 併用戦略 | 市場規模イメージ | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| tobevibart+elebsiran | 慢性肝炎D(CHD/HDV) | Phase 3 / Phase 2b | BTD / Fast Track(米)、PRIME / OD(EU)。ECLIPSE-1/2が登録用、ECLIPSE-3がH2Hサポート試験。 | 過敏反応、注射部位反応、ALT変動、肝機能変動。B型肝炎背景に伴う管理が重要。 | 月1回皮下投与レジメン。mAbによるHBsAg中和+siRNAによるHBsAg産生低下の二重機序。 | 中〜大:希少疾患だが未充足ニーズ大 | Week 96で高いHDV RNA TNDを維持。ECLIPSEのP3データが最大カタリスト。 |
| VIR-5500(PSMA, PRO-XTEN®) | 前立腺がん(mCRPC / mHSPC) | Phase 1 → 拡大コホート | Astellasと共同開発・共同商業化。2027年にpivotal Phase 3開始予定。 | CRS、発熱、疲労、肝酵素変動、血球減少など。現時点ではDLTなし、CRSは主にGrade 1。 | Q3Wステップアップ投与。単剤に加え、enzalutamideなどARPI併用を探索。 | 大:前立腺がんは大市場 | Astellas提携でプラットフォームの外部検証が進んだ。PSA低下・ORR・安全性の再現性が焦点。 |
| VIR-5818(HER2, PRO-XTEN®) | HER2発現固形がん | Phase 1 | 用量漸増+pembrolizumab併用。2026年下半期に反応データ予定。 | CRS、発熱、低血圧、infusion反応、HER2関連の心機能モニタリング。 | デュアルマスクTCEとして安全域を広げ、pembrolizumab併用で活性向上を狙う。 | 中:HER2陽性固形がんで適応拡大余地 | VIR-5500に続くPRO-XTEN®の2本目の臨床検証。2026年下半期データが重要。 |
| VIR-5525(EGFR, PRO-XTEN®) | EGFR発現固形がん | Phase 1 | 用量漸増中。EGFR標的TCEとして初期安全性・PK・活性を確認。 | CRS、infusion反応、EGFR関連の皮疹・下痢・ILDリスクに注意。 | ステップアップ投与+前投薬。単剤から併用展開の可能性。 | 大:EGFR発現腫瘍は対象が広い | EGFRは有効性余地が大きい一方、正常組織毒性とのバランスが鍵。 |
| HIV / その他前臨床 | HIV、固形がん、感染症 | Preclinical | 前臨床PoC、開発候補選定、IND準備。 | 標的・モダリティごとの安全性確認が必要。 | bnAb、PRO-XTEN® TCE、抗体エンジニアリングを活用。 | 中〜大:長期的ポテンシャル | 短期価値はCHDとVIR-5500中心。前臨床群は将来のオプション価値。 |
VIRは、慢性肝炎D(CHD/HDV)のtobevibart+elebsiranと、固形がん向けPRO-XTEN®デュアルマスクTCEの二本柱に整理される。CHDではSOLSTICE Phase 2でWeek 96まで高いHDV RNA TNDを維持し、ECLIPSE登録プログラムのトップラインが2026年Q4〜2027年Q1に控える。
腫瘍領域では、PSMA標的VIR-5500がAstellasとの大型提携に発展した点が大きい。契約は$335Mのアップフロント・近接マイルストン、最大$1.37Bの追加マイルストン、米国50/50損益分配、米国外ロイヤルティという内容で、VIRのPRO-XTEN®プラットフォームに対する外部検証として重要。
VIR-5500のPhase 1では、高用量Q3W群でPSA50 82%、PSA90 53%、RECIST評価可能例でORR 45%が示され、DLTなし、CRSは主にGrade 1と比較的管理しやすい安全性が示された。今後は拡大コホートでの再現性、ARPI併用での上乗せ、2027年のpivotal Phase 3移行が焦点。
財務面では、2026年3月末時点で現金等$809.3Mを保有し、さらにAstellasからの$315M受領前の状態で、会社はランウェイを2028年下半期までと見込む。短期の資金調達リスクは以前より低下した。
CHD:SOLSTICE長期データ更新
tobevibart+elebsiranでWeek 72に77%、Week 96評価可能例で88%がHDV RNA TNDを達成。安全性も概ね良好。
VIR-5500:Phase 1更新データ
PSMA標的PRO-XTEN® TCEで、PSA50 82%、PSA90 53%、ORR 45%の初期抗腫瘍活性を示す。
Astellas提携クローズ
VIR-5500のグローバル共同開発・商業化提携が成立。$240Mアップフロント、$75Mエクイティ投資、$20M近接マイルストン。
VIR-5500:拡大コホート開始
late-line mCRPCで単剤拡大コホート、early-line mCRPCおよびmHSPCで併用拡大コホートを開始。
CHD:ECLIPSE-1 トップライン
tobevibart+elebsiranのPhase 3 ECLIPSE-1トップラインデータ公表予定。
VIR-5818(HER2)Phase 1反応データ
HER2標的PRO-XTEN® TCEの用量漸増・pembrolizumab併用データ更新予定。
CHD:ECLIPSE-2 / ECLIPSE-3 トップライン
ECLIPSE-2およびECLIPSE-3のトップラインデータ公表予定。bulevirtide比較・スイッチ試験の結果が焦点。
VIR-5500:pivotal Phase 3開始予定
Astellasとの共同開発により、前立腺がん向けPSMA標的TCEの登録試験入りを目指す。
VIR-5525(EGFR)Phase 1初期データ
EGFR標的PRO-XTEN® TCEの初期安全性・PK・用量漸増データ待ち。
VIR-5818(HER2)Phase 1反応データ/VIR-5500拡大コホート進捗/VIR-5525登録進捗。
CHDのECLIPSE-1、ECLIPSE-2、ECLIPSE-3トップライン。VIRの最重要価値決定イベント。
VIR-5500のpivotal Phase 3開始、Astellas主導の開発加速、PRO-XTEN®プラットフォームの追加候補選定。
