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【CAMP】CAMP4 Therapeutics カタリストとロードマップ

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【CAMP】CAMP4 Therapeutics カタリストとロードマップ

今後の進行

CAMP4 Therapeuticsの開発優先順位は、尿素回路異常症向けCMP-001から、SYNGAP1関連神経発達症向けCMP-002へ明確に移っています。CMP-002は豪州で最初の臨床試験申請を提出済みで、追加の各国申請を進めながら、2026年下半期のグローバルPhase 1/2開始を目指しています。

CMP-001は健常成人86例を対象としたPhase 1 SAD/MADを完了し、安全性とPKは良好でしたが、健康成人で評価した尿素生成PDバイオマーカーはばらつきが大きく、薬理活性の有無を結論付けられませんでした。オランダではOTC欠損女性ヘテロ接合体を対象とするPhase 1bのCTA承認を取得していますが、CAMP4は自社での追加投資を停止し、現在は提携・導出機会を探索しています。

ハイライト

2026年5月:CMP-002について豪州で最初の臨床試験規制申請を提出。追加のグローバル申請を2026年中に計画し、SYNGAP1関連症患者を対象とするPhase 1/2を2026年下半期に開始する方針。

希少疾病指定:CMP-002はEMAのOrphan Designationを取得。米国FDAにもOrphan Drug Designationを申請済みですが、2026年5月時点では取得発表には至っていません。

追加前臨床データ:SYNGAP1ハプロ不全マウスにCMP-002を単回投与した後、PTZ誘発発作モデルで強直間代発作の発現遅延と発作重症度の有意な改善を確認。

自然歴研究:CURE SYNGAP1と提携し、前向き多施設自然歴研究ProMMiSを支援。Phase 1/2の評価項目設定と臨床データ解釈に活用する計画。

CMP-001:Phase 1は安全性・PKが良好だった一方、PDは結論不明。自社開発投資を停止し、UCD領域での提携先を探索。

資金:2026年3月31日時点の現金・現金同等物は$99.2M。会社は現在の資金で2028年まで運営可能と見込む。

GSK提携:神経変性疾患および腎疾患の複数標的を対象とする研究・ライセンス提携。$17.5M upfront、最大$440Mの開発・商業マイルストーン、段階的ロイヤルティ。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

現在の主力候補:CMP-002(旧CMP-SYNGAP-01)— SYNGAP1の発現を増幅する髄腔内投与ASO。SYNGAP1関連神経発達症を対象に、2026年下半期のグローバルPhase 1/2開始を目標。

提携探索資産:CMP-001(旧CMP-CPS-001)— CPS1発現を増幅するGalNAc-ASO。尿素回路異常症を対象とするPhase 1を完了していますが、CAMP4による追加投資は停止され、提携先を探索中。

プラットフォーム:RAP Platform®で疾患関連遺伝子を制御するregRNAを同定し、正常アレル由来のタンパク質発現を増やすASOを創出。中枢神経系を中心とする新規自社プログラムとGSK提携プログラムを進めています。

主要指標
2H 2026
CMP-002グローバルPhase 1/2開始目標
$99.2M
2026年3月31日時点の現金・現金同等物
2028年
会社が示す資金ランウェイ
$17.5M
GSK提携のアップフロント
最大$440M
GSK提携の開発・商業マイルストーン
86例
CMP-001 Phase 1の健常成人。うち51例が実薬投与
EMA ODD
CMP-002が欧州で取得した希少疾病指定

臨床試験パイプライン
規制申請提出済み / Phase 1/2準備
CMP-002(SYNGAP1関連神経発達症)

対象:SYNGAP1関連神経発達症。知的障害、発達遅延、てんかん、行動・運動機能障害などを伴うハプロ不全疾患。

作用:SYNGAP1を制御するregRNAを標的とする髄腔内ASOで、正常アレルからのSYNGAP1 mRNAおよびSYNGAPタンパク質発現を増幅。

規制:豪州で最初の臨床試験申請を提出。2026年中に追加の各国申請を予定。
試験開始:2026年下半期にグローバルPhase 1/2開始を目標。
希少疾病指定:EMA Orphan Designationを取得。FDA ODDは申請済み。
マウスデータ:単回投与でSYNGAPタンパク質を正常域近くまで回復し、運動・空間学習表現型を改善。追加のPTZ発作モデルでは発作閾値と重症度を有意に改善。
NHPデータ:カニクイザルへの隔週髄腔内投与は忍容性を示し、複数の疾患関連脳領域でSYNGAPタンパク質増加を確認。
自然歴:CURE SYNGAP1のProMMiS研究を支援し、評価項目、患者層別化、外部対照データの基盤を構築。
Phase 1完了 / 自社投資停止・提携探索
CMP-001(尿素回路異常症)

対象:OTC欠損症など主要な尿素回路異常症。

作用:CPS1特異的regRNAを標的とする皮下投与GalNAc-ASO。尿素回路の入口酵素CPS1の発現を増やし、アンモニアの尿素化を促進する設計。

Phase 1:4つのSADコホートと3つのMADコホート。健常成人86例を観察し、51例へCMP-001を投与。
安全性:重篤な有害事象および有害事象による中止なし。SAD/MADを通じて良好な安全性プロファイル。
PK:CmaxとAUCが用量依存的に増加し、群間分離と低~中程度のばらつきを確認。
PD:健康成人の尿素生成速度と試験的13C酢酸ナトリウム検査のばらつきにより、薬理活性の有無を結論付けられず。
Phase 1b:オランダでOTC欠損女性ヘテロ接合体を対象とするCTA承認を取得済み。ただし自社での開始時期は設定されていない。
現在の方針:SYNGAP1へ資金を集中するため追加投資を停止し、提携・導出先を探索。
創薬・前臨床
新規CNSプログラム / GSK提携プログラム

自社創薬:RAP Platform®を使い、中枢神経系のハプロ不全・部分的機能喪失疾患を対象とする複数プログラムを探索。

GSK提携:神経変性疾患と腎疾患に関連する複数の遺伝子標的について、CAMP4がregRNAの同定とASO候補創出を担当し、GSKがその後の開発・商業化を担う構造。

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 投与・作用 主要データ / 進捗 次のカタリスト 市場評価のポイント
CMP-002
旧CMP-SYNGAP-01
SYNGAP1関連神経発達症 Phase 1/2準備
豪州規制申請提出済み
髄腔内ASO
SYNGAP1発現増幅
マウスでタンパク質回復、行動・発作表現型改善。NHPで複数脳領域のSYNGAP増加。 2026年H2:Phase 1/2開始、FPI、試験デザイン開示 ヒトCNSで標的タンパク質を十分かつ持続的に増幅できるかがRAP Platform全体の最大検証。
CMP-001
旧CMP-CPS-001
尿素回路異常症 Phase 1完了
提携探索
皮下GalNAc-ASO
CPS1発現増幅
安全性・PKは良好。健常成人PDは結論不明。オランダPhase 1b CTA承認済み。 導出・共同開発契約、または提携先によるPhase 1b開始 技術失敗と断定はできないが、PDを確認できなかったため自社パイプライン価値への寄与は限定的。
新規CNSプログラム 遺伝性中枢神経疾患 創薬・前臨床 regRNA標的ASO 複数標的を探索中。具体的候補と時期は未公表。 次期開発候補の指名 CMP-002に続く自社パイプラインの厚みを示せるか。
GSK提携 神経変性・腎疾患 探索・候補創出 複数標的のregRNA同定とASO創出 $17.5M upfront、最大$440Mマイルストーン+段階的ロイヤルティ。 標的選定、候補指名、前臨床移行に伴うマイルストーン RAP Platformの外部バリデーションと非希薄化資金源。

RAP Platform®(RNA Actuating Platform)とは?

RAP Platform®は、遺伝子の転写を局所的に制御するregRNAを同定し、そのregRNAに結合するASOによって目的遺伝子の発現量を増やす創薬基盤です。変異アレルを直接修復するのではなく、残っている正常アレルの出力を高めて不足タンパク質を補うことを狙います。

regRNAの役割

regRNAはエンハンサーやプロモーター周辺で産生される短命なノンコーディングRNAで、転写因子の局所的な働きを調節します。CAMP4は、疾患関連遺伝子ごとのregRNAをマッピングし、ASOでその制御状態を変えることでmRNAとタンパク質の増幅を狙います。

適合しやすい疾患

片方のアレルが機能しないハプロ不全、両アレルに残存機能がある部分的機能喪失、正常タンパク質を比較的小幅に増やすことで臨床効果が期待できる遺伝性疾患が主な対象です。

プラットフォームの検証ポイント

  • ヒト組織で標的遺伝子とタンパク質の増幅を再現できるか。
  • 肝臓や中枢神経系など、対象組織へ十分なASO曝露を得られるか。
  • 増幅量が疾患改善に必要な閾値へ到達するか。
  • 長期投与でASOクラスの肝・腎・血小板・神経炎症リスクを管理できるか。
  • 同じ発見エンジンから複数の臨床候補を継続的に生み出せるか。

CAMP4の価値レイヤー
価値レイヤー 現在の状態 価値が上がる条件 主なリスク
臨床資産 CMP-002が実質的な唯一の自社主力候補。 Phase 1/2開始、良好な安全性、CSF・脳内曝露、SYNGAPタンパク質または下流バイオマーカーの増加。 髄腔内ASOの忍容性、患者間ばらつき、タンパク質増幅が臨床症状改善へつながらない可能性。
プラットフォーム regRNAを介して遺伝子発現を上方制御する独自性がある。 CMP-002でヒトPDを示し、次の自社候補を指名。 CMP-001ではPDが確認できず、ヒトでの再現性は未証明。
提携価値 GSK提携が外部バリデーション。CMP-001も導出対象。 GSKの候補指名・マイルストーン、CMP-001の提携成立。 研究段階の提携であり、候補指名や将来支払いは保証されない。
財務 2026年3月末現金$99.2M、ランウェイは2028年まで。 Phase 1/2の初期価値分岐点まで追加調達を抑制。 CMP-002の登録・試験拡大が進めば、2028年以前に追加調達が必要となる可能性。

ポイント
  • 主力交代:CMP-001ではなくCMP-002が企業価値の中心。旧資料にあるCMP-001患者Phase 1bや登録Phase 2/3への自社移行は、現在の会社方針ではありません。
  • CMP-001は完全な失敗とは言い切れない:安全性・PKは良好でしたが、健康成人のPD試験では明確な薬理活性を確認できませんでした。患者試験で検証する余地はあるものの、その資金負担を外部パートナーへ移す戦略です。
  • CMP-002がRAP Platformの最初の本格的ヒト検証:中枢神経系でSYNGAP発現を増やせれば、単一資産だけでなく新規CNSプログラムと提携価値にも波及します。
  • 前臨床パッケージは改善:神経発達表現型だけでなく発作表現型でも効果を示したため、SYNGAP1関連症の主要症状を広く改善できる仮説が強まりました。
  • 自然歴研究は重要:希少な神経発達症では短期間で変化する臨床尺度の選定が難しく、ProMMiSは用量拡張・有効性評価の設計に重要です。
  • 資金は当面確保:現金$99.2Mと2028年までのランウェイにより、少なくともPhase 1/2開始と初期臨床進捗を確認する余地があります。

開発ロードマップ
完了:2025年Q3–Q4

CMP-001 Phase 1解析 / 開発方針変更

SAD/MADで良好な安全性・PKを確認した一方、PDは結論不明。自社追加投資を停止し、提携探索へ移行。

完了:2025年9月

最大$100M私募

初回クローズで約$50Mを調達し、主にCMP-002の前臨床・臨床開発を支援。条件達成時に追加で最大約$50Mを受け取る構造。

完了:2025年12月

$30M公募 / GSK提携

$6.00で500万株を発行。GSKから$17.5M upfrontを受領し、複数の神経変性・腎疾患標的で共同研究を開始。

完了:2026年Q1

CMP-002豪州規制申請 / EMA Orphan Designation

最初の臨床試験規制申請を提出し、欧州の希少疾病指定を取得。CURE SYNGAP1とのProMMiS自然歴研究も開始。

完了:2026年5月

CMP-002発作モデルデータ

SYNGAP1ハプロ不全マウスで発作発現と重症度の有意な改善を報告し、神経発達症状に加え、てんかん表現型への作用を補強。

2026年H2

CMP-002グローバルPhase 1/2開始

追加の各国規制申請・クリアランスを経て試験開始を目標。試験デザイン、対象年齢、用量漸増、バイオマーカー、初回患者投与が主要材料。

2027年以降

CMP-002初期臨床アップデート

安全性、PK、CSF曝露、投与間隔、SYNGAPタンパク質または関連PD、探索的発作・発達評価を確認。具体的なデータ時期は未公表。

時期未定

CMP-001提携 / 次期CNS候補指名

CMP-001の導出・共同開発契約と、RAP Platformから生まれる次の自社開発候補が追加価値レイヤー。

注目すべきカタリスト
最重要:2026年下半期
CMP-002の規制クリアランス、Phase 1/2試験登録、試験デザイン開示、最初の患者投与。
短期~中期
FDA Orphan Drug Designationの判断、追加地域での臨床申請、ProMMiS自然歴研究の進捗。
中期
CMP-002の初期安全性、PK、CSF曝露、PDバイオマーカーのアップデート。
オプション価値
CMP-001の提携・導出、GSK提携の標的選定または候補指名、次期自社CNS候補の公表。

主なリスク
  • 単一主力資産リスク:自社価値の大部分がCMP-002へ集中しています。
  • 臨床移行リスク:豪州申請を提出済みでも、当局対応、GLP毒性、製造、試験施設準備により開始が遅れる可能性があります。
  • 中枢神経デリバリー:NHPでタンパク質増加を示していても、患者の脳内で十分かつ均一な発現増幅が得られる保証はありません。
  • 安全性:反復髄腔内ASOに伴う頭痛、髄膜刺激、炎症、神経学的有害事象、血小板・腎・肝などのクラスリスク。
  • 臨床評価の難しさ:SYNGAP1関連症は症状と発達軌跡のばらつきが大きく、短期試験で有効性を示す評価尺度の選択が難しい疾患です。
  • プラットフォーム検証:CMP-001でヒトPDを明確に示せなかったため、RAP Platformのヒトでの再現性はCMP-002で改めて検証する必要があります。
  • 資金調達:ランウェイは2028年までですが、臨床拡大、製造、次期候補の進展により追加増資が必要になる可能性があります。
  • 提携不確実性:GSKの最大マイルストーンやCMP-001の導出収入は、候補選定・開発成功・契約成立を前提とするオプション価値です。