近年FDA承認された新薬、買収された新薬の市場規模を比較

企業 品目 主対象 FDA承認日 市場規模 価格観 今後の決め手 市場評価 買収
LLY Foundayo(orforglipron) 成人肥満症、または少なくとも1つの体重関連併存疾患を有する成人過体重 2026年4月1日 米国成人の肥満有病率は40.3%(2021–2023)で極めて大きい市場。経口肥満薬は2030年までに肥満薬市場の約20%を占めるとの見方もある 商業保険適用者は割引カード利用で月額$25から、自費は最低用量で月額$149から。Medicare Part D対象者は2026年7月1日以降、月額$50の可能性 実臨床での継続率・消化器副作用による離脱率の管理、保険償還の拡大、LillyDirect/小売薬局経由の流通浸透、注射剤比での使い分け、2型糖尿病など追加適応の承認拡大 超大型(経口GLP-1の本命候補) 買収対象ではなく自社承認品
RCKT KRESLADI(marnetegragene autotemcel) 重症Leukocyte Adhesion Deficiency-I(LAD-I)の小児患者
ITGB2両アレル変異を有し、HLA一致同胞ドナー不在で同種造血幹細胞移植が困難な患者)
2026年3月26日
(会社発表:2026年3月27日)
超希少疾患。米国での発症頻度は出生10万~20万人に1人、このうち約3分の2が重症型。したがって商業市場は極小だが、遺伝子治療としては高単価・高アンメットニーズ市場 現時点で薬価は未公表。一回投与の自家造血幹細胞ベース遺伝子治療であり、超希少・致死的疾患向けのため、一般的には超高額オーファン遺伝子治療レンジが意識される。加えてRare Pediatric Disease Priority Review Voucher(PRV)を取得しており、これを売却すれば別途資金化余地あり 実際の患者発見(診断率向上)・専門施設での導入体制・保険償還交渉・治験外の実臨床アウトカム蓄積が鍵。加えて本剤は加速承認のため、承認後試験で臨床的有用性を検証し続けることが重要 超ニッチ(初の重症LAD-I遺伝子治療承認) 未買収
DNLI AVLAYAH(tividenofusp alfa-eknm) Hunter症候群(MPS II)の神経症状
(進行した神経障害前の、体重5kg以上の小児患者)
2026年3月25日 米国患者数は約500人。超希少疾患市場だが、未充足ニーズは大きい 150mg単回バイアルのリスト価格は$5,200。週1回静注のため、実際の年間薬剤費は体重・投与量・償還条件で大きく変動 加速承認のため、Phase 2/3 COMPASS で臨床的有用性を確認できるかが最大の鍵。加えて、実臨床での早期診断・患者導入、保険償還、投与体制整備、infusion-related reactionsや重度アレルギー反応への対応も重要 ニッチだが重要(Hunter症候群で約20年ぶりの新規承認、かつ初の脳移行型治療) 未買収
OMER YARTEMLEA®(narsoplimab-wuug/OMS721) 造血幹細胞移植関連血栓性微小血管症(TA-TMA)
成人および2歳以上の小児
2025年12月24日 TA-TMAは極めて希少だが、死亡率が高く、これまで承認治療が存在しなかった高アンメットニーズ市場。患者数は大きくない一方、移植医療の重症合併症領域で高単価・高収益化しやすい 薬価は高額希少疾患薬レンジが想定されるが、現時点で公表薬価の確認は限定的。実際の収益性は移植センターでの導入、償還、投与施設整備に左右される 米国での上市初速、移植センターでの採用浸透、償還確立、実臨床での生存改善再現性、欧州承認の可否が重要。加えて、MASP-2阻害のプラットフォーム価値を他適応へ広げられるかも焦点 超ニッチだが戦略価値大
対象患者数は非常に限られる一方、初の承認薬で独占性が高く、OMERにとって企業価値転換点となる資産
未買収
CYTK MYQORZO®(aficamten) 成人の症候性閉塞性肥大型心筋症(oHCM)
機能的能力および症状の改善
2025年12月19日 oHCMは希少疾患寄りだが、専門循環器領域としては十分大きい市場。Cytokineticsは米国に約16万人の診断済みHCM患者がおり、そのうち約8万人が閉塞性、さらに約4万人が症候性閉塞性HCMと推計している 米国年間WACは$108,400。希少循環器スペシャリティ薬として高価格帯だが、会社は価格ではなく臨床差別化で競争する方針を示している 実臨床での処方浸透、保険償還の拡大、REMS運用下での心機能モニタリングの実装、既存薬Camzyosとの競争、欧州・中国での立ち上がり、将来的な非閉塞性HCMへの適応拡大が重要 メジャー候補(希少循環器)
市場は超大型ではないが、oHCMは高単価・継続治療・専門医主導の領域で、クラス成長の恩恵を受けやすい
未買収
MIST CARDAMYST™(etripamil 経鼻スプレー) 成人の急性症候性発作性上室性頻拍(PSVT)発作の洞調律への復帰 2025年12月12日 米国では200万人超がPSVTを有するとされ、従来は救急外来受診や迷走神経刺激、静注薬、アブレーションに依存しやすかった。循環器領域としては超大型ではないが、未充足ニーズの高い専門市場 米国WACは1処方あたり$1,649。商業保険の適格患者では$25自己負担プログラムが提示されている。会社はネット価格をおおむね$500~$1,000/処方レンジで見込んでいる 救急外来回避による医療経済性の訴求、循環器医・救急医への浸透、保険カバレッジ拡大、反復使用時の実臨床データ、アブレーション前のポジショニング確立が重要。さらにPSVT承認を足掛かりにAFib-RVRへのsNDA開発余地もある ニッチだが差別化が強い
循環器で対象は限定的だが、自己投与・即効性・医療機関外で使える点が明確な差別化要因。商業化の成否は処方浸透と償還次第
未買収
KURA KOMZIFTI(ziftomenib) 再発・難治性のNPM1変異急性骨髄性白血病(AML)成人患者
(満足な代替治療選択肢がない患者)
2025年11月13日 米国AML新規診断は年間約22,720例。NPM1変異はAMLの約30%を占める代表的サブセットだが、今回ラベルはR/R成人に限定されるため、初期商業市場はその一部 オーファン系の高薬価レンジが意識される製品。外部業界報道では、発売時の想定価格は月額約$30,000前後とされているが、現時点で一般公開された一次ソースの詳細WAC確認は限定的 実臨床での導入スピード、遺伝子検査フローへの組み込み、分化症候群など安全性マネジメント、NCCN浸透、さらに前治療ライン・併用療法への拡大が鍵。会社はKOMET試験群で適応拡大を進めている 重要な希少がん標的薬(NPM1変異R/R AMLで初の承認標的薬の1つとして商業基盤を確立。menin領域の競争はあるが、分子選択型AMLでは存在感が大きい) 未買収
Kyowa Kirinとの提携品
SNDX REVUFORJ(revumenib) 再発・難治性のNPM1変異急性骨髄性白血病(AML)
(成人・小児、1歳以上/満足な代替治療がない患者)
2025年10月24日 AMLの米国新規診断は年間約22,720例。NPM1変異は成人AMLの約30%にみられるため、遺伝子サブセットとしては比較的大きいが、今回ラベルはR/Rに限定されるため実商業市場はその一部 WACベースで年額約$474,000。Syndax開示では30錠あたり110mg=$19,750160mg=$19,75025mg=$10,000。実際の患者負担は保険・リベートで変動 R/R NPM1m AMLでの実臨床浸透、遺伝子検査フローへの組み込み、分化症候群/QTc延長管理、そして前治療ラインや併用療法への拡大が鍵。会社も新規診断NPM1m/KMT2Ar AMLで標準治療併用試験を進めている 重要な希少がん標的薬(NPM1変異R/R AMLで初のFDA承認標的薬。KMT2A転座に続く2適応目で、menin阻害の商業基盤を強化) 未買収
CRNX PALSONIFY™(paltusotine) 成人の先端巨大症
(手術に十分反応しなかった、または手術が適さない患者)
2025年9月25日 先端巨大症は希少内分泌疾患だが、慢性管理が必要で高単価治療が成立しやすい市場。既存の注射製剤中心の市場に対し、経口薬への置換余地があり、ニッチながら商業価値は高い 米国WACは$24,165/60錠ボトル。年換算では概ね$290,000前後の高価格帯で、希少内分泌の経口慢性治療薬として強気の価格設定 注射製剤からの切替浸透、保険償還の拡大、実臨床でのIGF-1コントロール維持、症状改善の再現性、内分泌専門医への浸透が重要。加えて、ブラジルなど海外展開やNET関連適応への広がりも将来価値の焦点 ニッチだが高収益候補
対象患者は限られる一方、初の1日1回経口SRLとして差別化が明確。注射からのスイッチ需要を取れれば商業性は高い
未買収
PGEN PAPZIMEOS(zopapogene imadenovec-drba) 再発性呼吸器乳頭腫症(RRP/成人) 2025年8月15日 成人RRP:約2.7万人(米) オーファン免疫療法。WACベースでは患者あたり年間約$460,000水準が意識される高薬価製品 実臨床での手術回数削減・durable responseの蓄積、保険償還のさらなる浸透、permanent J-code(J3404)による請求円滑化、投与施設の拡大、再投与データ、小児適応拡大が今後の決め手 ニッチだが商業化余地拡大中(成人RRP初かつ唯一の承認薬、2026年には成人RRPのfirst-line標準治療推奨も追い風) 未買収
TNXP Tonmya(cyclobenzaprine HCl sublingual tablets) 線維筋痛症(fibromyalgia)の成人患者 2025年8月15日 米国では線維筋痛症は1,000万人超の成人に影響するとTonixは説明。CDCも米国でmillions of peopleが罹患するとしており、希少疾患ではなく大きな疼痛市場 発売後のWACは、成人向け60錠包装で月額 $1,860、高齢者または軽度肝障害患者向け30錠包装で月額 $930 実臨床での処方浸透、既存薬(Lyrica/Cymbalta/Savellaやジェネリック筋弛緩薬)との差別化、保険償還の拡大、睡眠改善や疼痛軽減の実臨床データ蓄積が鍵。加えて Tonix は同剤をMDD向けにも開発中 中~大型市場(非希少の慢性疼痛領域。15年以上ぶりの新規承認という話題性はあるが、競争相手は多く商業化力が重要) 未買収
LENZ VIZZ™(aceclidine ophthalmic solution 1.44%) 成人の老視(presbyopia) 2025年7月31日 老視は米国で約1億2,800万人、世界で約18億人とされる極めて大きい市場。眼科領域ではOTCの老眼鏡という代替手段がある一方、処方点眼薬としては十分大きな商業機会がある 患者向け直接価格は$79/月3か月で$198(月換算$66)。ローカル薬局価格は変動あり 実臨床での継続率、眼科・オプトメトリスト経由の処方浸透、Vuity/Qlosiとの差別化、保険適用の広がり、読書用眼鏡の代替としてどこまで定着するかが重要 メジャー候補(大衆眼科)
疾患市場は非常に大きく、非侵襲・1日1回・最大10時間の近見改善という分かりやすさが強み。ただし自費色が強く、普及速度は価格と継続性に左右される
未買収
KALV EKTERLY(sebetralstat) 遺伝性血管性浮腫(HAE)の急性発作
(成人および12歳以上の小児)
2025年7月7日 米国HAE患者はおおむね約8,000~9,000人規模。超希少疾患だが、オンデマンド治療は既存市場があり、経口化でシェア獲得余地が大きい WACは1回投与あたり $16,720。1回投与は600mg(2錠)で、必要時は3時間後に追加投与可。2回分入りパックベースでは約$33,440水準 注射・点滴中心だった既存オンデマンド治療からの切り替え、保険償還の浸透、実臨床での早期服用・発作コントロール実績の蓄積、小児2–11歳への適応拡大、ガイドラインでの位置づけ強化が決め手 重要な希少疾患商業品(HAEで初の経口オンデマンド治療で差別化が明確。ニッチ市場だが、利便性による浸透余地が大きい) 未買収
VSTM Avmapki Fakzynja Co-Pack(avutometinib + defactinib) KRAS変異の再発LGSOC(低悪性度漿液性卵巣がん、前治療歴ありの成人) 2025年5月8日 LGSOCは卵巣がんの中でも稀少で、上皮性卵巣がんの1割未満。KRAS変異はLGSOCの約30%にみられ、対象患者数は大きくない一方、希少がんの高単価市場として成立しうる。大型適応ではないが、アンメットニーズが高く、適応拡大余地もある 米国公表WACは28日分で$48,500。希少がん向け経口分子標的薬としては高薬価帯。実勢は患者支援・保険償還次第 加速承認のため、RAMP-301で臨床的有用性の検証が重要。会社側は2026年時点でmid-2027に主要評価項目トップライン読出し予定としている。加えて、上市初期の新規患者獲得、継続率、安全性マネジメント、欧州・日本展開、PDACなど他適応展開が焦点 ニッチだが商業価値あり
希少がんの初承認薬で差別化は強い一方、対象患者数は限定的。LGSOC内での浸透と適応拡大が時価総額の次の鍵
未買収。現時点では自社商業化段階だが、希少オンコロジーで初承認アセットを持つため、商業立ち上がりとconfirmatory試験進捗次第では提携・買収テーマは残る
SLNO VYKAT XR(diazoxide choline extended-release tablets) Prader-Willi症候群(PWS)に伴う過食症(hyperphagia)
成人および4歳以上の小児
2025年3月26日 PWSは超希少疾患だが、過食症は患者・家族の生活を大きく損なう中核症状で、これまで承認治療がなかった。米国の患者数は小さい一方、希少疾患薬としては高い浸透率と長期継続投与が期待できる市場 公表ベースの標準WACは確認しにくいが、希少疾患の経口慢性治療薬として高価格帯が想定される。実際の収益性は専門施設での導入、保険償還、患者支援プログラムに左右される 上市初速、保険償還の浸透、小児を含む早期導入、長期安全性、実臨床での過食症改善の再現性が重要。PWS領域で“基盤治療”として定着できるかが最大の決め手 超ニッチだが価値大
PWSの過食症に対する初の承認薬で独占性が高く、希少疾患アセットとして商業価値が大きい
2026年4月6日
$53/株現金(総額約$2.9B
買収企業:Neurocrine Biosciences
※買収発表ベース
CBAY Livdelzi(seladelpar) 原発性胆汁性胆管炎(PBC)
UDCAで効果不十分な成人、またはUDCA不耐容の成人
2024年8月14日 PBCは希少疾患で患者数は大きくない一方、慢性進行性で長期治療になりやすく、高薬価の専門薬市場として成立。7MM市場は2024年に約5.5億ドル規模との推計もあり、ニッチだが収益性は高い 米国WACは30日分で$12,606、年換算で約$153,000。希少肝疾患薬としては高価格帯で、実売は保険償還・患者支援の浸透が鍵 加速承認後の商業立ち上げ、償還浸透、既存治療(UDCA/Ocaliva/Iqirvoなど)との使い分け、かゆみ改善を含む実臨床評価、confirmatoryデータの積み上げが重要 ニッチだが高収益性あり
対象患者数は限られるが、希少肝疾患で高単価・長期投与が見込める。大型薬ではない一方、肝疾患フランチャイズ上は十分に魅力的
2024年2月12日(買収発表)
$32.50/株(総額約$4.3B)
2024年3月22日(買収完了)
買収企業:Gilead
SRPT ELEVIDYS(delandistrogene moxeparvovec-rokl) デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD) 2023年6月22日(加速承認)
2024年6月20日(フル承認:4歳以上に拡大)
DMD患者:約1.2万人(米、推定)。
適応拡大で数千人規模に
一回投与型遺伝子治療:約$3.2M/回(世界最高水準) 長期有効性データの確立、死亡例など安全性監視、適応年齢拡大(小児→成人) メジャー(遺伝子治療のフラッグシップ) 未買収
XFOR XOLREMDI WHIM症候群 2024年4月29日 米:患者数<1,000人、理論TAM <$0.5B/年 $372k–$496k/年 CN適応(Ph3 4WARD)、診断率向上 超ニッチ(極めて稀少疾患) 未買収
DAWN OJEMDA(tovorafenib) 再発/難治 pLGG(小児低悪性度神経膠腫、BRAF融合/再構成またはBRAF V600変異) 2024年4月23日 米:pLGGは年間約1,000–1,600例で、小児脳腫瘍の中では重要なニッチ市場。BRAF変化陽性に絞ると中型ニッチ WAC公表あり。錠剤は28日相当で約$38,702.90、経口懸濁液は28日供給相当で約$9,675.73 承認は加速承認のため、confirmatory Phase 3(FIREFLY-2)の進捗が最大の決め手。加えて、実臨床での処方拡大、前治療以外への浸透、ex-US展開、Servierによる買収成立が注目点 重要ニッチ(小児pLGGで初のFDA承認・単剤RAF阻害薬。商業立ち上がりも進展) 買収発表済み(2026年3月にServierが約$2.5Bで買収発表、Q2 2026完了予定)
MDGL Rezdiffra(resmetirom) 成人の非肝硬変MASH(旧NASH)で中等度~高度の肝線維化(F2–F3)
※食事療法・運動療法との併用
2024年3月14日
(加速承認)
MASHは肥満・2型糖尿病と強く重なる巨大市場。Madrigalは米国で診断済みMASH F2/F3のRezdiffra対象市場を約31.5万人と示しており、専門薬としては非常に大きい 米国WACは承認時点で月額約$4,719(年換算約$56,628)。その後2025年時点の開示では強度別に$5,237.50~$6,983.34/30日の水準が示されている 加速承認後のconfirmatory outcomes試験の進捗、F2–F3での早期診断浸透、肝臓専門医以外への処方拡大、保険償還の維持、長期安全性、将来的な肝硬変(F4)や欧州展開が重要 超大型候補(MASH初の承認薬)
MASH市場自体が極めて大きく、初承認薬として先行優位がある。一方で、実際の市場拡大は診断率と治療導入率に左右される
未買収
IOVA Amtagvi(lifileucel、TIL療法) 切除不能または転移性メラノーマの成人患者
(PD-1阻害薬既治療後、BRAF V600変異陽性例ではBRAF阻害薬±MEK阻害薬既治療後)
2024年2月16日
(加速承認)
メラノーマ全体は米国で年間新規患者数が10万例規模ある一方、本剤の実対象は後治療の進行例に限られる。会社側は米国および初期グローバル市場で年間2万人超の既治療進行メラノーマ患者への到達可能性を示しており、ニッチ寄りながら細胞療法としては十分大きい市場 米国WACは$515,000/回。1回投与の自家TIL細胞療法だが、実際には前処置のリンパ球除去化学療法、IL-2投与、入院管理なども伴うため、総治療コストはさらに高額になりうる 加速承認のためconfirmatory試験の進捗が重要。承認後試験ではpembrolizumab併用 vs pembrolizumab単剤でORR/PFSを主要評価項目として検証予定。加えて、認定治療施設(ATC)の拡大、製造キャパシティ、治療までのリードタイム短縮、償還確立、NSCLCなど他固形がんへの適応拡大が今後の決め手 高評価だが実行難度も高い
固形がん初のT細胞療法という象徴性と拡張性は大きい一方、製造・導入施設・入院運用が重く、商業化の難易度は高い
未買収
CRMD DefenCath(taurolidine + heparin catheter lock solution) 中心静脈カテーテル(CVC)で慢性血液透析を受ける成人の腎不全患者におけるカテーテル関連血流感染症(CRBSI)の発生低減 2023年11月15日 透析市場そのものは大きい一方、本剤の対象はCVC使用中の慢性血液透析患者という限定集団。ニッチではあるが、感染予防による入院・再入院抑制の経済価値が高く、医療機関にとって導入意義が大きい 会社開示ベースの米国WACは3mLバイアルあたり$1,170。投与はカテーテルロック用途で継続的に使われるため、施設償還と使用量設計が収益性の鍵 院内・透析施設での採用拡大、NTAP/TDAPAを含む償還浸透、在庫・供給体制、CVC使用患者への標準化、他カテーテル集団への適応拡大が重要 ニッチだが高実用価値
超大型市場ではないが、感染予防の医療経済性が明確で、透析インフラに組み込まれれば安定商材になりうる
未買収
HRTX ZYNRELEF / APONVIE 術後疼痛/PONV ZYNRELEF: 2021年5月(適応拡大2024年1月)
APONVIE: 2022年9月
ZYNRELEF:対象手技 1,300–1,700万件(米)
APONVIE:PONV市場 $2.1B→$3.0B(2029)
病院フォーミュラリ価格 病院導入率拡大、経済性訴求、政策追い風 メジャー(外科・病院処置領域) 未買収
IMGN ELAHERE®(mirvetuximab soravtansine-gynx) FRα陽性のプラチナ抵抗性上皮性卵巣がん、卵管がん、または原発性腹膜がんの成人患者(1~3レジメンの前治療歴あり、FDA承認コンパニオン診断で選択) 2024年3月22日
(2022年11月14日に加速承認、2024年3月22日にフル承認)
卵巣がん全体では米国で毎年新規患者が一定数発生する一方、本剤の対象はFRα陽性かつプラチナ抵抗性の後治療患者に絞られるため市場は限定的。ただしアンメットニーズが高く、ADCとして高単価が成立しやすい専門領域市場 AbbVie公表の米国WACは100mgバイアルあたり$6,487.15。体重依存投与のため、1サイクル薬剤費はバイアル本数に応じて増加する高価格帯のADC 実臨床での処方浸透、眼毒性を含む安全性マネジメント、コンパニオン診断の運用、より早期ラインや併用療法への拡大、グローバル展開が重要。PROC領域での標準治療としての定着度が売上の鍵 ニッチだが高収益性あり
対象患者は限定される一方、卵巣がんADCとして差別化が明確で、商業価値の高いオンコロジー資産
2023年11月30日(買収発表)
2024年2月12日(買収完了)
$31.26/株(総額約$10.1B
買収企業:AbbVie
BCRX ORLADEYO®(berotralstat) 遺伝性血管性浮腫(HAE)発作の予防
(初回承認時は12歳以上、現在は2歳以上に拡大)
2020年12月3日
(2025年12月11日に2歳以上へ適応拡大)
HAEは希少疾患だが、長期予防治療の継続需要があり商業価値は高い。BioCrystは米国HAE患者を約7,500人規模と示しており、2023年時点でそのうち1,000人がORLADEYOを使用。2025年のORLADEYO売上は$601.8Mで、希少疾患薬として十分大きい商業市場を形成している 米国WACは2026年1月9日から28日分で$48,487.92。その前は$44,484.33で、希少疾患の経口予防薬として高価格帯 経口予防薬としての継続率維持、注射・抗体型HAE予防薬との競争、償還の維持、小児適応拡大の浸透、長期シェア維持が重要。売上はすでに大きい一方、今後は新規競合の影響をどこまで抑えられるかが焦点 希少疾患の商業成功例
超大型市場ではないが、経口で差別化されたHAE予防薬として高収益アセット。すでに商業基盤ができている
未買収
(BioCryst自体は独立企業として継続。なお2026年にAstria Therapeuticsを買収)
YMAB DANYELZA(naxitamab-gqgk) 高リスク神経芽腫(再発/難治、骨または骨髄病変)
小児(1歳以上)および成人
※GM-CSF併用、prior therapyでPR/MR/SDを示した患者
2020年11月25日
(加速承認)
米国の神経芽腫は年間約700~800例で、その大半は小児。今回ラベルはさらに高リスク・再発/難治・骨/骨髄病変に絞られるため、実商業市場は極小の超希少がん領域 高額オーファン抗体療法。発売時WACは1バイアル約$20,368、直近の一般向け価格情報では1バイアル約$24,300程度が参照される 米国での投与施設拡大、償還浸透、実臨床でのdurability蓄積、confirmatory dataの進展、海外展開(例:日本のノーベルファーマ提携)や適応拡大が今後の決め手 ニッチ(小児中心の超希少がん領域の商業品) 2025年8月5日買収発表
2025年9月16日完了
$8.60/株(全額現金、エクイティ価値約$412M
買収企業:SERB Pharmaceuticals
KPTI XPOVIO(selinexor, XPO1阻害) 再発/難治多発性骨髄腫(MM)が主力。現行ラベル上は、① bortezomib+dexamethasone併用で1 prior therapy後のMM② dexamethasone併用で4 prior therapies以上の heavily pretreated MM、加えて③ 2ライン以上治療後の再発/難治 DLBCL(accelerated approval) 2019年7月3日
(初回FDA承認)
米国のMM新規診断は年間約36,110例、DLBCLはNHLの中で最も多い主要サブタイプ。もっとも、XPOVIOの実商業市場は再発/難治かつ後治療ライン中心のため、製品としては中型ニッチ~準中型 2026年1月時点のKaryopharm開示WACでは、各種XPOVIO therapy pack は概ね$34,722/28日水準。高薬価の経口オンコロジー薬だが、実勢はリベート・保険条件で変動 既存承認品としての成長余地は限定的で、今後の最大の決め手はMF(骨髄線維症)での適応拡大可否。足元ではPh3 SENTRYでSVR35達成・TSS未達・OSシグナルが注目点。加えて、MM/DLBCLでの処方維持、毒性マネジメント、ガイドライン上の立ち位置維持も重要 ニッチ~準中型(既承認商業品だが成長は適応拡大頼み) 未買収

CRL

企業 品目 主対象 FDA承認日 市場規模 価格観 今後の決め手 市場評価 買収
UNCY Oxylanthanum Carbonate(OLC) 慢性腎臓病(CKD)で透析中の患者における高リン血症 未承認(NDA再提出後、FDA審査中) 透析患者の高リン血症市場は既存薬がある一方、服薬負担・錠数負担が大きく、改良型リン吸着薬への需要がある。巨大市場ではないが、透析領域の実需は安定 未承認のため薬価未定 FDA承認可否、PDUFA結果、実臨床での服薬負担軽減訴求、TDAPA取得、透析施設での採用浸透が重要 ニッチだが実用性訴求型
ブレークスルー新規機序というより、既存市場で服薬性改善を狙う改良型アセット
未買収
SVRA MOLBREEVI(molgramostim inhalation solution) 自己免疫性肺胞蛋白症(aPAP) 未承認(BLA再提出済み) aPAPは超希少呼吸器疾患で市場規模は小さい一方、承認治療が限られ高アンメットニーズ。希少疾患薬としては高収益化余地あり 未承認のため薬価未定 FDA審査の進展、承認可否、上市準備、診断アクセス拡大、希少呼吸器領域での導入浸透が重要 超ニッチだが承認なら価値大 未買収
AQST Anaphylm™(dibutepinephrine/epinephrine sublingual film) 重度アレルギー反応(Type 1 allergic reactions)、アナフィラキシーを含む
※申請時対象は体重30kg以上
未承認(NDA受理後にCRL、再提出予定) アナフィラキシー市場は既存の自己注射製剤が中心で大きい。Anaphylmは非侵襲・携帯性の高い舌下フィルムとして差別化余地があり、承認されれば救急アレルギー領域で商業ポテンシャルは大きい 未承認のため薬価未定 FDA再審査、パッケージング・投与関連の是正、再提出後の受理とPDUFA設定、実際のラベル内容、小児適応の広がり、既存エピネフリン自己注射薬からの置換可能性が重要 承認なら差別化大
初の非侵襲・経口系エピネフリン製剤になりうる一方、現時点では規制リスクが残る
未買収

未承認で買収された新薬の比較表

企業 品目 主対象 FDA承認日 市場規模 価格観 今後の決め手 市場評価 買収
CNTA cleminorexton(旧 ORX750、OX2Rアゴニスト) ナルコレプシー1型(NT1)、ナルコレプシー2型(NT2)、特発性過眠症(IH) 未承認(Phase 2a:CRYSTAL-1進行中) 睡眠・覚醒障害市場は中枢神経領域の中でも商業価値が高く、NT1/NT2/IHはいずれもアンメットニーズが強い。患者数は超大型ではないが、既存治療の限界を考えると差別化できれば高収益化余地が大きい 未承認のため薬価未定 Phase 2aデータの再現性、用量選定、registrational試験移行、cataplexyを含む症状改善、長期安全性、既存覚醒促進薬や他社orexin作動薬との差別化が重要 有望だがまだ中期段階
機序の魅力と初期データは強い一方、現時点ではPhase 2aで、真の価値は後続試験で決まる
2026年3月31日
LillyがCentessa買収を発表
$38/株現金+最大$9/株CVR
総額最大$7.8B
TERN TERN-701(経口アロステリックBCR::ABL1阻害薬) 慢性骨髄性白血病(CML)
主に2L+の再発・難治例
未承認(Phase 1/2:CARDINAL試験進行中) CML市場は既存TKIで確立された大きな血液がん市場。特に2L+以降では耐性・不耐容患者のニーズが残っており、より深い分子学的奏効や安全性差別化ができれば商業価値は高い 未承認のため薬価未定 pivotal dose selection、EOP2協議、2L+ pivotal試験開始、より長期のMMR/DMR持続、安全性、既存TKIやScemblixとの差別化が重要 有望だがまだ初期
血液がん領域で商業ポテンシャルは大きい一方、現時点ではPhase 1/2段階で、真の価値は後続試験で決まる
2026年3月25日
MerckがTerns買収を発表
TERN-701が主力獲得資産
ACLX anito-cel(旧 CART-ddBCMA) 再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM) 未承認(Phase 2 registrational:iMMagine-1/Phase 3:iMMagine-3) 多発性骨髄腫は既存BCMA標的薬やCAR-Tが存在する大きな血液がん市場。とくに1–3LのRRMMは商業的に重要で、深い奏効と安全性で差別化できれば市場価値は大きい 未承認のため薬価未定 iMMagine-1の成熟データ、iMMagine-3の進捗、より早期ラインでの位置取り、製造スケール、既存BCMA CAR-Tや二重特異抗体との差別化が重要 有望だが競争激しい
有効性は強力に見える一方、骨髄腫BCMA領域は競争が非常に激しく、最終価値はPhase 3と商業実装次第
Kite/Gileadと共同開発・共同商業化
米国利益は50/50分配、米国外はKite主導
MRUS Bizengri®(zenocutuzumab-zbco)/petosemtamab(MCLA-158) NRG1融合陽性 NSCLC・膵腺癌/頭頸部がん(HNSCC) AA(2024/12/04:Bizengri)/petosemtamab:Phase 3 進行中 ニッチ〜中規模(NRG1融合は稀少/HNSCCは中規模) オンコロジー特薬価格帯(Bizengri)/大型化余地(petosemtamab) Bizengri:本承認へ確認試験+CDx整備/petosemtamab:P3(LiGeR-HN1/2)主要評価(OS・ORR) 買収プレミアム反映(+41%)— 中核は petosemtamab Genmab が買収提案:$97/株(全額現金)、総額約$8.0B(2025/09/29 発表)
MTSR 次世代抗肥満薬(GLP-1 / アミリン系 ほか) 肥満(単剤・併用) Phase 2(複数候補が早期〜中期) 特大:肥満市場($100B級見込み) 注射(月1想定など)— クラス内価格競争・償還要件が鍵 P2→P3移行での減量持続性・安全性(GI耐容性)、投与頻度(月1等)と供給能力、既存GLP-1/Co-agonistとの差別化 超メジャー候補(肥満) Pfizerが買収完了(総額約$7.3B;$47.50現金+最大$22.50 CVR、2025/09/22報道)
ETNB pegozafermin(FGF21アナログ) MASH(非肝硬変F2–F3:ENLIGHTEN-Fibrosis/代償性肝硬変F4:ENLIGHTEN-Cirrhosis) Phase 3(ENLIGHTEN-Fibrosis/ENLIGHTEN-Cirrhosis 進行中) 特大。MASHは肥満・2型糖尿病など代謝疾患と強く重なり、患者母集団が非常に大きい。とくにF2–F3は商業的に大きく、F4も高アンメットニーズの重要市場 未承認のため薬価未定。ただし皮下注の慢性代謝疾患治療薬として、高薬価の生物学的製剤レンジが想定される。投与設計はPhase 3で30mg週1回または44mg隔週(F2–F3)、F4では30mg週1回で評価中 Phase 3での主要評価項目達成(MASH消失/線維化改善、F4での線維化退縮)、長期安全性、減量薬・GLP-1との併用戦略、規制当局との加速承認/フル承認パス、上市時の差別化が重要 メジャー候補(MASH/FGF21)
対象市場は極めて大きく、FGF21として差別化余地もある一方、MASHは競争が激しく、Phase 3の確実な成功が価値の前提
Rocheが買収合意
2025年9月18日発表
$14.50/株現金+非譲渡CVR最大$6.00/株=最大$20.50/株
総株式価値は最大約$3.5B
2025年10月1日にtender offer開始
TRML TOUR006(抗IL-6) ASCVD(CKD併存・hsCRP高値の高炎症リスク成人) Phase 2(TRANQUILITY:トップライン陽性 特大:二次予防層中心に対象広い 生物学的製剤(低頻度SC:Q4W/Q12Wで高薬価想定) アウトカム設計とアドヒアランス優位が鍵/感染症・肝酵素↑・脂質↑・まれに好中球減少 メジャー候補(心血管炎症) 自社開発(買収なし)。無作為化PBO対照・低頻度SCレジメンを検証。
2025年Q4:P3設計アップデート予定
RGLS farabursen ADPKD(常染色体優性多発性嚢胞腎) 未承認(Phase 3準備中) 米:約14万人推定(ADPKD全体) 未公開 Ph3進捗、Novartis統合下での開発スピード ニッチ(腎疾患だが対象は比較的大きめ) 2025年7月
$8.50/株(総額約$1.1B)
買収企業:Novartis
VIGL VG-3927(経口TREM2アゴニスト) 神経変性疾患(アルツハイマー病、ALSPなど) 未承認(Ph1/2進行中) アルツハイマー病市場は数百億ドル規模、希少疾患ALSPは数千人規模 神経領域薬価水準(中~高額、慢性投与) 初期臨床での安全性・バイオマーカー有効性、アルツハイマー適応拡大、希少疾患での早期承認戦略 メジャー候補(神経変性疾患) 2025年5月21日発表
$8/株+最大$2/株CVR(総額最大約$470M)
買収企業:Sanofi
MORF MORF-057(経口α4β7インテグリン阻害) 潰瘍性大腸炎/Crohn病 未承認(買収時点) IBD市場は大規模(経口で普及余地) 経口小分子(中〜高) Ph2/3での有効性・安全性、経口のアドヒアランス メジャー候補(消化器) 2024年7月8日発表/8月15日完了
$57/株(総額約$3.2B)
買収企業:Eli Lilly
FUSN FPI-2265225Ac-PSMA 放射性医薬) mCRPC(既治療PSMA陽性) 未承認(Phase 2/3レジストレーショナル進行) 前立腺がん大規模(Pluvicto前後で治療選択肢拡張) 未公開 Phase 2/3結果、製造スケール、統合後の商業体制 メジャー候補(放射性医薬×腫瘍) 2024年6月4日
$21/株 + 最大$3 CVR
買収企業:AstraZeneca
REDX zelasudil(RXC007、ROCK2阻害剤) IPF(特発性肺線維症) 未承認(Phase 2a完了) 希少線維症領域、アンメット高い 未公開 Phase 2b設計、パートナーシップ戦略 ニッチ(希少線維症) 2024年4月
買収額:非公開
買収企業:Jounce/Zodiac合併後にJazzが統合
AMAM ARX517(PSMA標的ADC) mCRPC(進行去勢抵抗性前立腺がん) 未承認(Phase 1/2進行中、Fast Track指定) 前立腺がん市場は大規模 未公開 APEX-01データ更新、登録戦略の明確化 メジャー候補(腫瘍領域) 2024年1月8日
$28/株(総額約$2B)
買収企業:Johnson & Johnson
RYZB RYZ101225Ac-DOTATATE) 神経内分泌腫瘍(SSTR2陽性) 未承認(買収時点) 対象は中規模だが治療単価は高水準 放射性医薬(高額) 登録試験・製造体制・同系RLTとの差別化 メジャー候補(放射性医薬) 2023年12月26日発表
$62.50/株(総額約$4.1B)
買収企業:Bristol Myers Squibb
KRTX KarXT(xanomeline-trospium) 統合失調症 未承認(買収発表時点) 精神科は大規模(新機序ニーズ高) 中〜高(非遺伝子治療) 承認可否・実臨床アウトカム、適応拡大 メジャー候補(神経) 2023年12月22日発表/2024年3月18日完了
$330/株(総額約$14.0B)
買収企業:Bristol Myers Squibb
ICVX IVX-A12(RSV/hMPV 二価VLPワクチン) 高齢者RSV/hMPV予防 未承認(買収時点) 成人RSVワクチン市場拡大中 ワクチン相場(中〜高) 後期試験・差別化(併用二価)と供給体制 メジャー候補(ワクチン) 2023年12月12日発表/2024年2月19日完了
$15/株+最大$5/株CVR(最大$1.1B)
買収企業:AstraZeneca
DICE 経口IL-17阻害薬(パイプライン) 乾癬・乾癬性疾患 等 未承認(買収時点) 免疫・皮膚科は大規模(経口で普及余地) 経口小分子(中〜高) Ph2/3データでのBiologics同等性、長期安全性 メジャー候補(免疫) 2023年6月20日発表/8月8日完了
$48/株(総額約$2.4B)
買収企業:Eli Lilly
KDNY atrasentan/zigakibart IgA腎症(IgAN) 未承認(買収時点) 希少腎疾患だが診断進展で拡大 腎領域バイオ医薬(高額) Ph3結果・腎アウトカム・早期承認戦略 ニッチ(腎希少疾患) 2023年6月12日発表/8月11日完了
$40/株+最大$4/株CVR(最大約$3.5B)
買収企業:Novartis
RXDX PRA023(MK-7240) 潰瘍性大腸炎/Crohn病 未承認(買収時点) IBD市場は大規模(生物学的製剤中心) 生物学的製剤(高額) Ph3成否、競合との差別化、安全性 メジャー候補(免疫) 2023年4月16日発表/6月16日完了
$200/株(総額約$10.8B)
買収企業:Merck

未承認・未買収で、買収期待の高い新薬

企業 品目 主対象 FDA承認日 市場規模 価格観 今後の決め手 市場評価 買収
ABVX obefazimod(ABX464) 潰瘍性大腸炎(UC) 未承認(Ph3進行中、欧州・米国で開発) IBD市場は大規模(UC+Crohn合算で数百億ドル規模) 経口小分子(バイオ製剤より安価だが慢性投与で収益性高) Ph3成功の可否、長期安全性、競合(JAK阻害薬・生物学的製剤)との差別化 メジャー候補(消化器/IBD) 未買収(買収期待高:大手消化器領域企業による関心)
CDTX rezafungin(抗真菌薬、FDA承認は提携先)
+抗ウイルス薬(インフルエンザ・COVID・RSV向け Cloudbreak®プラットフォーム)
侵襲性真菌感染症、ウイルス感染症 rezafungin:FDA承認済(2023年、提携先Melinta)
CDTX自身は未商業化
真菌症市場は中規模(耐性菌増で需要拡大)、呼吸器ウイルス市場は大規模 抗感染症薬は薬価は中程度だが、耐性菌領域では高収益化余地 提携拡大(Mundipharma、Melinta等)、ウイルス系候補の臨床進展 ニッチ〜メジャー(感染症) 未買収(買収期待:抗感染症領域を強化する製薬企業)

開発段階の注目の新薬比較

企業 品目 主対象 FDA承認日 市場規模 価格観 今後の決め手 市場評価 買収
CRVO neflamapimod(経口p38α MAPK阻害薬) レビー小体型認知症(DLB)、神経変性疾患 未承認(Ph2b良好データ → Ph3準備中) DLBは米国で約10万人以上、認知症領域は数百億ドル規模 中価格帯(経口小分子、慢性投与) Ph3試験設計・開始、臨床的有効性の再現、認知症領域での差別化 メジャー候補(神経変性疾患) 未買収(買収期待:認知症ポートフォリオ拡大を狙う大手に注目されやすい)
LRMR nomlabofusp(CTP-1412、フリードライヒ失調症治療) Friedreich’s Ataxia(FA、希少神経疾患) 未承認(Ph2進行中、Q4/2024 interim結果→Q4/2025 pivotal進展見込み) FA患者:約5,000人(米)、希少疾患でアンメット高 希少疾患向け遺伝子融合タンパク療法(高額:$200k~/年想定) 25mg/50mg用量データ、長期安全性、BLA申請に向けたFDA協議 ニッチ(希少神経疾患だがアンメット高) 未買収(買収期待:希少疾患に強い製薬/バイオによる関心)
KURA ziftomenib(KO-539、menin阻害薬) 急性骨髄性白血病(AML:NPM1変異/KMT2A再構成) 未承認(現在 Ph2 registrational 試験進行中) AML全体は米で約2万人/年、新規適応サブセットは数千人規模 標的腫瘍薬(中〜高額水準想定) registrational試験の有効性・安全性、競合menin阻害薬(SNDX revumenibなど)との差別化 メジャー候補(精密腫瘍学/白血病) 未買収(買収期待:血液がんに強い大手が関心)
GHRS GH001(吸入型5-MeO-DMT) 難治性うつ病(TRD) 未承認(Ph2b完了、Ph3準備中) TRDは米だけで約250万人、抗うつ薬市場は数百億ドル規模 精神科薬水準(中程度、だが短時間投与で付加価値高) Ph3設計と実行、規制当局の姿勢(精神活性薬の承認ハードル)、競合(COMPASS, ATAIなど)との差別化 メジャー候補(精神科・サイケデリクス) 未買収(買収期待:大手が精神科領域再参入する契機)
TSHA TSHA-102(AAV遺伝子治療) Rett症候群(小児希少神経疾患) 未承認(Ph1/2進行中、FDA RMAT指定取得済) Rett症候群:約1万人(米)、世界全体で数万人規模 一回投与型遺伝子治療(高額、$2M〜$3M級想定) 初期安全性・有効性データ、長期追跡結果、適応拡大(CDKL5欠損症など) ニッチ(希少神経疾患) 未買収(買収期待:希少疾患×遺伝子治療に強い製薬による関心)
JANX JANX007(TRACTr:PSMA標的T細胞リクルーター) 前立腺がん(mCRPC) 未承認(Phase 1進行中) mCRPC市場は米で数万人規模、PSMA標的薬の開発競争が加速 バイオロジクス価格水準(中〜高額) 初期臨床での耐性回避・安全性、競合PSMA薬との差別化 メジャー候補(免疫腫瘍/PSMA市場) 未買収(買収期待:前立腺がんポートフォリオ強化を狙う大手)
CTMX CX-2051(条件付きADC:CD71標的) 大腸がん(CRC)、非小細胞肺がん(NSCLC)など固形がん 未承認(Phase 1進行中) 対象患者は米で数万人規模(複数固形がん適応で拡大余地大) ADC薬価水準(高額) 初期安全性・有効性シグナル、差別化(毒性プロファイルと選択性) メジャー候補(次世代ADC) 未買収(買収期待:ADC領域強化を狙う大手による関心)

Precigen の「Papzimeos(PRGN-2012)」

2025年8月14日に FDA 承認された、Precigen (PGEN) の「Papzimeos(PRGN-2012)」は、成人の再発性呼吸器乳頭腫症 (RRP) の治療です。

RRP は、HPV(ヒトパピローマウイルス)6型または11型による稀かつ進行性の呼吸器疾患で、気道に良性腫瘍(乳頭腫)が再発しやすく、声の障害や呼吸困難を引き起こし、生命に関わる可能性があります。

承認の背景として FDAは、優先審査(Priority Review)、希少疾病用医薬品指定(Orphan Drug)、および革新的治療(Breakthrough Therapy)の指定を与えていました。

・対象疾患:
反復性呼吸器乳頭腫症(RRP:Recurrent Respiratory Papillomatosis)。アメリカ国内の成人患者数は 約27,000人 とされています

・ピーク売上予測
J.P. Morgan: “約2.5億ドル($250M)”の見通し
H.C. Wainwright: “2033年には11億ドル($1.1B)規模も想定される” とする、より楽観的な予測もあります

アナリストや企業側の立場の見通し

SWOT分析上は、Precigen は RRP向け遺伝子治療「PRGN‑2012」を核とし、FDAに BLA提出済み。今後は商業化に向けた準備が進み、規模を見据えた投資拡大中と報じられています。

商業戦略面では、製造能力の整備やEVERSANAによる販売支援体制など、商用ローンチの準備が進行中という点も確認されています

市場規模のレンジ

観点 内容
対象患者数(米国) 約27,000人
ピーク売上見通し ・J.P. Morgan:$250M
・H.C. Wainwright:$1.1B(2033年見込み)

DAWN の「OJEMDA(tovorafenib)」

Day One Biopharmaceuticals の 「OJEMDA(一般名:tovorafenib)」は、小児低悪性度神経膠腫(pLGG, BRAF変化型)を対象に、2024年4月23日付で米国FDAより迅速承認を取得しました。

対象は、再発または難治性の pLGG 患者(生後6か月以上)で、BRAF融合/再構成、あるいはBRAF V600変異 を有する症例です。

本承認は、BRAF再構成を含むpLGGに対する初の全身療法として米国で認められたものであり、小児腫瘍領域における重要な治療選択肢の拡大を意味します。

・患者規模の目安
米国のpLGGは年間1,000–1,600例。BRAF変化は最大75%で発生(サブタイプにより変動)。本承認は「再発/難治」かつ「既治療歴あり」に限定されるため、実アドレス可能人口はこの一部

・売上トレンド(参考)
2025年Q1:$30.5M、Q2:$33.6M。処方はQ2で1,000件超に拡大。

・TAMのざっくり感度
「米年1,000–1,600例 × BRAF陽性(~50–75%) × 再発/既治療比率 × 年間治療費(不明)」でレンジ試算。前提次第で中型ニッチ市場(数百億円~)が想定されます。
※正確なTAMは、実臨床での既治療・R/R割合と治療継続期間の開示で絞れます。

・今後のカタリスト
一次治療(front-line)**FIREFLY-2/LOGGIC(Ph3)**進捗・読出しタイミング、適応拡大の可否。
収益拡大:米国内処方の継続伸長、Ipsenによる米国外展開の進捗。

・主要リスク
Tafinlar/Mekinist(BRAF V600E一次治療)とのサブ集団競合、前向き試験(Ph3)での一貫性、保険償還。
Fro

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