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【CTY】City Therapeutics のカタリストとロードマップ

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ハイライト

2026年10月9日:City TherapeuticsはIPO向け修正S-1(S-1/A)を提出。NASDAQ申請ティッカー「CTY」、公募株数9,722,222株、仮条件17〜19ドル。調達総額は約1億6,528万〜1億8,472万ドル(引受人追加オプション除く)。10月10日時点で公開価格・取引開始日は未確定。

2026年8月14日データカット:主力CITY-FXI(FXIを標的とするGalNAc-siRNA)の健康成人Phase 1で、15mg単回皮下注射群平均61%、50mg群平均79%のFXIノックダウン。150mg群では投与3週間後に平均85%を確認。いずれも各投与群の実薬6例に基づく早期薬力学(PD)データ。

2026年後半:CITY-FXI Phase 1追加SADデータを発表予定。会社は2027年半ばに人工膝関節全置換術(TKA)後の血栓予防を検証するPhase 2を開始し、2028年前半に結果を得る計画。Phase 3は大型試験となるため、会社は開始前の提携先確保を想定しています。

CITY-RBP4:Stargardt病(STGD1)を対象とするRBP4標的siRNA。非ヒト霊長類(NHP)で約90%のRBP4・ビタミンA抑制を確認。臨床試験NCT07836452は2026年9月に「Recruiting」と登録され、会社は2027年半ばに初期Phase 1データを予定。動物の抑制率はヒトの視力改善率ではありません。

CITY-TFR2:骨髄線維症関連貧血を初期適応とするTFR2標的siRNA。NHPで約90%のTFR2 mRNA抑制と血清鉄上昇を確認。2026年後半に中国でOverland Therapeutics支援の医師主導試験(IIT)を開始し、2027年半ばの初期臨床データを計画。

2026年6月8日:9,950万ドルのSeries Bを完了。Viking Global Investors、Sofinnova Investments、Casdin Capital、NYBC Venturesが新規参加し、ARCH Venture Partners、Fidelity、Invus、Slate Path、Rock Springs、Regeneron Venturesなどが参加。2024年10月には1億3,500万ドルのSeries Aを実施。

資金・企業価値:2026年6月30日時点の現金・現金同等物・拘束性現金は1億7,210万ドル。2026年上期純損失は5,340万ドル。IPO仮条件中央値18ドルの場合、募集後の基本株数50,332,279株に基づく時価総額は約9億600万ドル。ストックオプション等を含む完全希薄化後評価額とは異なります。

RNAiプラットフォーム:自社の肝臓標的薬に加え、Bausch + Lomb(眼疾患)およびBiogen(神経変性疾患)との研究提携を通じて、眼・中枢神経など肝臓外への送達を長期的な価値レイヤーとして育成しています。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(臨床開発段階)

主力候補:CITY-FXI — Factor XI(第XI凝固因子)を発現段階から低下させるGalNAc結合siRNA。血栓性疾患で抗凝固効果を狙いながら出血リスクの低減を目指す。現在はPhase 1で、確認されたのはFXI蛋白のノックダウン(標的抑制)です。血栓発症率低下や出血安全性の優位性はまだ実証されていません。

第2候補:CITY-RBP4 — 肝臓でRBP4を抑え、網膜へのレチノール輸送・有毒ビスレチノイド蓄積を抑制することを目指す皮下注射型siRNA。Stargardt病Phase 1の登録が公表済み。加齢黄斑変性に伴う地図状萎縮(GA)への拡張を検討。

第3候補:CITY-TFR2 — TFR2の発現を低下させ、ヘプシジン低下→鉄利用改善→造血改善を狙うsiRNA。骨髄線維症に伴う貧血を初期適応として、中国IITとPhase 1/2の並行開発を予定。

次世代探索:CITY-L04(標的非開示の第4の肝臓標的候補)、CITY-O02(眼)およびCITY-C02(中枢神経)。後者2つは独自のcityRNA(cleavage-inducing tiny RNA)技術を利用する探索段階であり、承認薬や臨床候補とは区別して評価します。

提携:Bausch + Lombとは眼内投与型RNAi、Biogenとは神経変性疾患向け全身投与型RNAiの研究・ライセンス契約。両契約はプラットフォームの外部評価を支える一方、臨床成功や将来収入が保証されたものではありません。

主要臨床成績・IPO指標
61%
CITY-FXI:FXI平均抑制
15mg単回・実薬6例
79%
CITY-FXI:FXI平均抑制
50mg単回・実薬6例
85%
CITY-FXI:FXI平均抑制
150mg単回・3週後
約90%
CITY-RBP4:RBP4・ビタミンA抑制
NHP前臨床・ヒトでは未確認
$17–19
CTY IPO仮条件
9,722,222株の公募予定

※ FXI値は2026年8月14日データカットの健康成人Phase 1薬力学指標。血栓イベント抑制・出血抑制の臨床証拠ではありません。RBP4値は動物実験結果。IPO条件は10月9日提出の予備目論見書に基づきます。

臨床試験パイプライン
Phase 1・実施中
CITY-FXI:Phase 1(SAD / MAD)

作用:FXIを標的とするGalNAc-siRNA、皮下注射。試験登録:NCT07430397。

対象:Part Aは健康成人、Part Bは遺伝的血栓リスク保有者、Part Cは既往VTEと持続的リスク因子を持つ成人。

Part A:15 / 50 / 150mgの単回用量漸増。各コホート8例(実薬6例・プラセボ2例)。
現時点のPD:15mg 61%、50mg 79%、150mg 3週時点85%の平均FXI抑制。
安全性:報告された初期3コホートで概ね良好な忍容性。SAEなし・停止基準抵触なし。ただし少数例・短期追跡。
Part B:Factor V Leiden等を有する成人で300mgから開始し、条件付きで600 / 900mgを検討。
Part C:血栓既往集団の反復投与(MAD)。投与間隔・持続性・出血関連安全性を評価。
予定:2026年後半追加SAD、2027年半ばPart A/B、2027年後半Part Cデータ。

最重要:持続性と安全域

Phase 2・2027年半ば開始計画
CITY-FXI:人工膝関節置換術後の血栓予防

対象:人工膝関節全置換術(TKA)後の血栓塞栓症リスクを有する患者。

試験意義:健康成人での標的抑制から、実際の血栓予防効果と出血リスクを評価する初の重要PoCへ移行。

目的:VTE発生、出血、有害事象、曝露・投与タイミングなどを検証しPhase 3設計に接続。
設計:詳細な症例数・比較対照・主要評価項目は最終試験登録で確認が必要。
開始:2027年半ば(会社計画)。
データ:2028年前半(会社計画)。
資本戦略:大規模Phase 3の開始前に共同開発・ライセンス提携先を探す方針。

FXIの真の臨床有用性を判定

Phase 1・登録上Recruiting
CITY-RBP4:Stargardt病(STGD1)

対象:健康成人およびABCA4関連Stargardt病患者。

試験:NCT07836452/約48例予定。ランダム化・二重盲検・プラセボ対照のSAD/MAD試験。

前臨床:NHPの皮下注射でRBP4・循環ビタミンA約90%減少。3mg/kgと10mg/kgで強い抑制。
臨床で見る点:RBP4・レチノールの抑制率と持続性、PK、安全性、眼科検査・網膜所見。
試験登録:2026年9月23日公表の登録情報ではRecruiting、2026年9月推定開始。初回投与の実施は別途確認。
初期データ:2027年半ば予定。SAD/MAD全体のデータは2028年前半を想定。
最大リスク:強いRBP4抑制が視力・網膜変性進行の改善につながるかは未証明。ビタミンA輸送抑制の長期安全性も重要。

患者対象の眼科PoC待ち

Phase 2・2027年後半計画
CITY-RBP4:地図状萎縮(GA)への拡張

対象:加齢黄斑変性に伴う地図状萎縮。Stargardt病より広い患者市場への展開を狙う。

開発仮説:RBP4抑制で網膜のビタミンA由来有害代謝物を低減し、萎縮進行を遅らせる可能性を検証。
準備:GAの年齢層を踏まえ60歳以上の健康成人の評価も計画。
開始:2027年後半にPhase 2を開始する会社計画。
評価:萎縮面積拡大、視機能、安全性、投与頻度と比較対照の妥当性が重要。症例数・主要評価は未確定。

第2の眼科価値レイヤー

中国IIT・2026年後半計画
CITY-TFR2:骨髄線維症関連貧血(中国)

対象:骨髄線維症に伴う貧血。Overland Therapeuticsが現地の臨床・運営支援を行う医師主導試験。

機序:肝TFR2抑制 → ヘプシジン低下 → 鉄の利用可能性改善 → 造血改善を期待。
前臨床:NHPでTFR2 mRNA約90%ノックダウン、血清鉄・トランスフェリン飽和度上昇。
設計:患者の単回・反復投与コホート。初期の薬力学・ヘモグロビン・輸血関連シグナルを見る。
開始/データ:2026年後半/2027年半ば予定。
規制リスク:中国IITデータが米国での承認申請を直接支えるとは限らない。会社主導試験との整合性が必要。

早期の患者PoC機会

Phase 1/2・2027年前半計画
CITY-TFR2:会社主導のPhase 1/2

対象:健康成人および骨髄線維症関連貧血患者。

IND/申請:2026年後半提出を計画。規制上の許可を前提として2027年前半に開始予定。
測定:TFR2抑制、ヘプシジン、血清鉄・TSAT、Hb、網赤血球、輸血負担、肝機能・鉄過剰など。
データ:2027年後半を想定。
追加適応:PoC良好の場合、2028年前半に別の慢性疾患関連貧血でPhase 2開始を検討。

第3の独立した臨床価値

Discovery / Preclinical
CITY-L04 / CITY-O02 / CITY-C02

対象:CITY-L04は肝臓標的・標的分子非開示。CITY-O02は眼科、CITY-C02はCNSへのRNAi送達を狙う探索プログラム。

技術:RNAi trigger設計、GalNAc・新規リガンド送達、cityRNA、AI/MLを利用した配列設計。
提携:Bausch + Lomb(眼科)およびBiogen(CNS)との研究が関連するプラットフォーム価値。
時期:IND・臨床データの日程は未開示。会社の目標は年間1〜2件の新規INDまたは同等申請。
評価:ヒトの標的組織への送達、ノックダウン、毒性、IP帰属、提携先の候補選定。

プラットフォームの長期オプション

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 開発戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
CITY-FXI(GalNAc-siRNA / FXI) 血栓塞栓症。脳卒中二次予防、DOAC不適格AF、VTE再発予防、がん関連血栓症など Phase 1 Part A健康成人SAD、Part B血栓素因SAD、Part C血栓既往のMAD。2027年半ばにTKA Phase 2計画。 重大・臨床的に重要な出血、手術時の止血、長時間作用の可逆性、肝機能、注射関連反応、血栓再発。 単回15/50/150mgの初期データ。300mgの反復投与をPK/PDモデルで想定。Q3M/Q6Mの実現は未確認。 大:抗凝固薬市場。ただし標的となる実際の適応・競争環境で価値は大きく変化。 本丸。FXI 85%抑制は機序デリスクだが、血栓イベント抑制/出血リスク改善は未証明。
CITY-FXI(TKA) 人工膝関節全置換術後のVTE予防 Phase 2計画 2027年半ば開始、2028年前半データ予定。詳細な比較群・評価項目は今後確定。 術後出血、創部合併症、VTE予防不足、長時間の抗凝固影響。 術後血栓予防の臨床PoC → Phase 3。Phase 3前に提携を検討。 中:術後予防単独は限定されるが広域血栓適応への橋渡し。 臨床有効性の最初の実証試験。標的抑制を患者便益へ変換できるか。
CITY-RBP4(GalNAc-siRNA) Stargardt病(STGD1) Phase 1登録・募集 NCT07836452。約48例、健康成人+患者、二重盲検、SAD/MAD。2027年半ばに初期データ。 ビタミンA低下による夜盲・皮膚乾燥など、網膜・視覚機能、肝機能、長期抑制の持続性。 皮下注射。四半期〜半年ごとの投与を目指すがヒトでの用量・投与間隔は未決。 中:稀少遺伝性網膜疾患。承認薬不在だが開発競争あり。 NHPでRBP4約90%抑制。患者で網膜萎縮・視機能を守れるかが次の価値判定。
CITY-RBP4(GA拡張) 加齢黄斑変性に伴う地図状萎縮 Phase 2計画 2027年後半開始計画。60歳以上の健康成人データを拡張戦略に活用予定。 網膜安全性、視機能、長期抑制によるビタミンA代謝影響。 STGD1と同じ全身皮下siRNAを疾患横断で開発。 大:GA市場。ただし疾患生物学はSTGD1と異なり有効性は別途検証が必要。 成功すれば眼科フランチャイズを拡張。現時点ではオプション価値。
CITY-TFR2(GalNAc-siRNA) 骨髄線維症に伴う貧血 IIT/Phase 1/2計画 中国IITは2026年後半、会社主導Phase 1/2は2027年前半に開始予定。 鉄過剰、肝機能、過剰造血、炎症、血栓性イベント、輸血関連交絡。 TFR2低下 → ヘプシジン抑制 → 鉄利用回復。皮下投与で持続作用を狙う。 中:MF貧血。CKD・炎症性疾患へ拡張できれば大。 ヘモグロビン・輸血負担が実際に改善するか。2027年IITデータを重視。
CITY-L04 標的非開示の肝臓標的疾患 Discovery IND時期未開示 標的依存の毒性、肝安全性、オフターゲット GalNAcとRNAi trigger最適化 未評価 パイプライン供給能力を見る候補。
CITY-O02 / CITY-C02 眼科/中枢神経 Discovery cityRNA技術。臨床導入時期未開示 局所送達、免疫反応、神経/眼科組織安全性 新規送達コンジュゲート、肝臓外標的を狙う。 対象非開示につき算定不可 実証できればRNAiプラットフォーム評価が大幅に変化。

CTY「FXI抗凝固フランチャイズ+次世代RNAi」の企業価値構造

City Therapeuticsの現在の企業価値は、CITY-FXIがFXIを強力・持続的に抑制できるかを起点に、出血を抑えながら実際に血栓を防げるかという臨床PoCで大きく変化します。さらにRBP4・TFR2という疾患生物学の異なる候補と、肝臓外送達を目指すプラットフォームを組み合わせた構造です。

価値レイヤー プログラム 内容 位置づけ
① FXI標的抑制 CITY-FXI Phase 1 少量単回投与で明瞭なノックダウン。15 / 50 / 150mgの用量反応を確認。 初期の機序デリスク
② 長時間投与 CITY-FXI反復投与 モデル上の3〜6か月持続性をヒトのMAD・追跡で実証する。 競争差別化候補
③ 血栓予防PoC CITY-FXI TKA Phase 2 血栓減少と出血リスクのバランスを患者集団で初めて評価。 最重要の臨床価値判定
④ 大型抗凝固適応 FXI二次予防/DOAC不適格AF/VTE TKA後の大型Phase 3、長期の広い抗凝固適応と提携へ拡張を狙う。 商業価値の最大レイヤー
⑤ 遺伝性網膜疾患 CITY-RBP4 / STGD1 経口薬・遺伝子治療と異なる全身皮下siRNAで網膜変性を遅らせる仮説。 独立した第2資産
⑥ 眼科フランチャイズ CITY-RBP4 / GA 遺伝性疾患から広い加齢関連網膜疾患へ適応を拡大。 長期アップサイド
⑦ 慢性疾患性貧血 CITY-TFR2 / MF → CKD等 ヘプシジン・鉄代謝を操作し、Hb・輸血依存を改善できるか検証。 独立した第3資産
⑧ 肝臓外RNAi送達 cityRNA / CITY-O02 / CITY-C02 眼・CNS送達の技術実証。Bausch + Lomb、Biogenの研究が外部検証の機会。 プラットフォーム再評価の源泉
⑨ 製薬企業との提携 Bausch + Lomb / Biogen 研究資金・マイルストーン・ロイヤルティの可能性。未獲得分はリスク調整。 資本効率と事業開発価値

最大の区別は「ノックダウン」と「臨床有効性」です。 FXIを85%抑えたことは良好なメカニズム実証ですが、脳卒中・VTEを減らした結果ではありません。同様にRBP4・TFR2の90%抑制は動物での薬理であり、視力維持や輸血削減を確認したものではありません。

競争上の読み方:FXIはすでに複数企業が経口薬・抗体・RNAiで開発する標的です。Cityの差別化余地は投与間隔、PDの強さ、実際の出血・血栓バランスと提携条件です。RBP4はBelite Bioなどの視覚サイクル関連治療、TFR2はDisc Medicine等の鉄代謝・ヘプシジン関連アプローチとの競争も見る必要があります。

ポイント
  • IPOは約1.75億ドル規模:仮条件中央値18ドルで約1億7,500万ドルのグロス調達。募集後の基本時価総額は約9億600万ドル。調達後キャッシュを加味し、企業価値(EV)を評価する必要があります。
  • 最重要な短期カタリスト:2026年後半のCITY-FXI追加SAD。ノックダウン率の高さだけでなく、持続時間、プラセボとの差、安全性、用量反応を見ることが重要です。
  • 最重要な中期カタリスト:2027年のCITY-FXI TKA Phase 2開始。2028年前半に初の臨床血栓予防PoCを確認する会社計画。
  • CITY-RBP4:試験登録には2026年9月時点でRecruitingと記載。会社の2026年後半開始計画との差は「実際の初回投与」が確認できるまで区別。2027年半ばの初期データを監視。
  • CITY-TFR2:中国IITを先行し、2027年に患者の早期臨床PoCを得る戦略。ただしIIT結果を米国の承認試験としてそのまま流用できるとは限りません。
  • 出血リスク:FXIは従来の凝固因子より出血抑制を期待されるものの、長時間作用のRNAiでは出血時・手術時の扱いが重要。患者アウトカムが必要です。
  • プラットフォームの評価:John MaraganoreらRNAiの経験豊富な経営・研究人材に加え、BiogenとBausch + Lombとの共同研究が肝臓外送達の実証機会。技術の再現性は今後の実データで判定。
  • 資金面:2026年上期純損失5,340万ドル。IPO成功後もFXIの大型Phase 3に進むには巨額資金が必要となり、提携と追加調達の条件が企業価値に直結。

ファンドのポジション

Series A(2024年10月8日、1億3,500万ドル)はARCH Venture Partnersが主導。Fidelity Management & Research Company、Invus、Slate Path Capital、Rock Springs Capital、Regeneron Ventures、AN Venturesなどが参加しました。ARCHは医薬品研究の初期設立支援から関与した中心的投資家です。

Series B(2026年6月8日、9,950万ドル)には新規投資家としてViking Global Investors、Sofinnova Investments、Casdin Capital、NYBC Venturesが参加。既存のARCH、Fidelity、Invus、Slate Path、Rock Springs、Regeneron Ventures、AN Ventures等も参加しています。Viking・Sofinnova・ARCH・Invus・Fidelityのような専門投資家の関与はIPO投資家にとって重要な背景です。

人材・取締役:共同創業者・エグゼクティブチェアのJohn MaraganoreはAlnylamの創業CEOで、取締役にはRobert Nelsen(ARCH)、Barry Greene、Sara NochurらRNAi開発・規制経験者が参加。CEOはAndy Orthです。豊富な経験は開発遂行力の指標であって、臨床試験の成功を保証しません。

Biogenの戦略的位置:神経変性疾患向け研究契約に加え3,000万ドルの転換社債を保有。IPO時には条件に基づき普通株に転換される設計で、10月9日S-1/Aの中央値18ドルを前提とした計算例では2,133,788株が発行後株数に含まれます。これは13D/13GによるIPO後の買い増しとは異なります。

監視ポイント:公募価格、最終株数、グリーンシュー行使、既存ファンドのIPO追加購入、新規13G・13Dの開示、IPO後のロックアップ期限、Biogen転換株とストックオプションを含む完全希薄化を確認します。Series A/B参加を「上場後の買い増し」と誤認しないことが重要です。

IPO・財務概要(2026年10月9日S-1/A)
項目 内容 投資上の見方
ティッカー CTY(NASDAQ申請中) IPO成立まで未上場。上場日・正式公開価格は未確定。
公募条件 9,722,222株、仮条件17〜19ドル グロス約1億6,528万〜1億8,472万ドル。中央値18ドルで約1億7,500万ドル。
追加引受枠 1,458,333株 行使時は新株数・調達額とも増加。
想定手取額 約1億5,830万ドル(中央値、追加引受なし) 最大行使時は約1億8,270万ドルという会社試算。
募集後基本株数 50,332,279株(引受オプションなし) 中央値18ドルで約9億600万ドルの基本時価総額。完全希薄化後ではない。
2026/6/30の資金 現金・現金同等物・拘束性現金 合計1億7,210万ドル 自由に使用可能な現金のみの額ではない。IPO手取額を単純加算した金額は実際の現在残高ではない。
2026年上期純損失 5,340万ドル 臨床試験増加に伴う費用増・将来の資金需要を監視。
共同主幹事等 Goldman Sachs、Jefferies、Stifel、Oppenheimer 条件変更と最終目論見書(424B4)の確認が重要。

※「基本時価総額」は上場後株数×仮条件中央値の計算。完全希薄化後評価額やEVとは異なります。IPOsは市場状況・引受条件で変更されます。

年表(CITY-FXI / City Therapeuticsの発展)
時期 フェーズ / イベント 内容 位置づけ
2023年 会社設立 Alnylam創業CEOのJohn MaraganoreらRNAi経験者が新世代RNAi基盤を立ち上げ。 プラットフォーム創設
2024年7月 Bausch + Lombと契約 眼内投与型RNAi治療の研究提携。 眼組織送達の外部検証機会
2024年10月 Series A 1億3,500万ドル ARCH主導、Fidelity、Invus、Rock Springsなど参加。 研究・前臨床の資本基盤
2025年5月 Biogenと研究提携 神経変性疾患向けRNAiの開発契約と転換社債による投資。 CNS送達・外部パートナー価値
2025年11月 CITY-FXI CTA申請発表 英国MHRAへのPhase 1試験申請。 FIHへの準備
2026年1月〜 CITY-FXI Phase 1開始 健康成人、血栓素因集団、VTE既往集団のSAD/MAD試験。 初のヒトでの機序検証
2026年5月 CITY-RBP4前臨床発表 ARVOでStargardt病向けNHP薬力学データを公表。 第2候補のIND/CTA根拠
2026年6月 Series B 9,950万ドル Viking、Sofinnova等が参加。 複数パイプラインの臨床入り資本
2026年8月14日 CITY-FXI初期PDデータカット FXIノックダウン平均61%(15mg)、79%(50mg)、85%(150mg・3週)。 用量反応の確認
2026年9月 CITY-RBP4 Phase 1登録 NCT07836452、登録上Recruiting、約48例。 Stargardtのヒト開発へ
2026年10月9日 CTY S-1/A・仮条件 972万2,222株、17〜19ドル。 IPO条件確定へ
2026年後半(計画) FXI追加SAD/TFR2中国IIT FXIの持続性、TFR2の患者PoCへの移行。 近い将来の複数イベント
2027年半ば(計画) FXI TKA Phase 2開始 血栓予防と出血の実臨床評価へ移行。 最重要PoCへの入口
2028年前半(計画) FXI TKA Phase 2データ 血栓イベント/出血、安全性に基づく後期開発判断。 大型Phase 3の価値判定

開発ロードマップ
2026年10月(IPO予定)

CTY:IPO価格・募集株式数・評価額

仮条件17〜19ドル、9,722,222株。最終公開価格、配分、完全希薄化、既存投資家の追加購入を確認。

2026年後半

CITY-FXI:Phase 1追加SAD

FXI抑制の深さ、長期持続性、用量、安全性を評価。Q3M/Q6Mのモデル予測と臨床データを区別する。

2026年後半

CITY-RBP4:Phase 1登録・初回投与の確認

NCT07836452の登録上の募集状態、実際のFPI、評価対象患者・用量を確認。

2026年後半

CITY-TFR2:中国IIT/IND等申請

Overlandが支援する骨髄線維症関連貧血IITを開始予定。別途、会社主導Phase 1/2に向けIND等を申請予定。

2027年前半

CITY-TFR2:会社主導Phase 1/2開始

健康成人・MF関連貧血患者で安全性と薬力学を確認し、中国IITとの整合性を評価。

2027年半ば

CITY-FXI:Part A/Bデータ、TKA Phase 2開始

血栓リスク保有集団での標的抑制・出血データを更新し、TKA患者での血栓予防PoCへ進む。

2027年半ば

CITY-RBP4:初期Phase 1データ

ヒトでのRBP4・レチノール抑制、安全域、持続性を確認。視機能の長期的な改善は別途試験が必要。

2027年半ば

CITY-TFR2:中国IIT初期データ

ヘプシジン低下・鉄代謝・Hb・輸血負担の初期シグナルを評価。

2027年後半

CITY-FXI:Part C MADデータ

反復投与のPD持続性、VTE既往集団の安全性を確認。

2027年後半

CITY-RBP4:GA Phase 2開始

地図状萎縮での患者PoC試験を計画。具体的な設計・主要評価項目の公表が必要。

2027年後半

CITY-TFR2:Phase 1/2データ

米国等の規制当局と後期開発を協議できる根拠を得られるか。

2028年前半

CITY-FXI:TKA Phase 2データ

実際の血栓イベントと出血安全性が初めて評価される最大の臨床・事業開発イベント。

2028年前半

CITY-RBP4:Phase 1 SAD/MAD全体データ/TFR2追加適応

Stargardt病患者を含む後続の臨床データ。TFR2は良好な初期データを前提に別の貧血適応へPhase 2を検討。

注目すべきカタリスト
直近(2026年10月):CTY IPO価格決定・取引開始
17〜19ドルの仮条件、972万2,222株、評価額、募集配分、追加引受、既存ファンドの参加を確認。IPO予定は変更される可能性。
短期(2026年後半):CITY-FXI Phase 1追加SADデータ
15 / 50 / 150mgの投与後推移、PD持続性、aPTT、出血関連安全性、PK/PDモデルの妥当性を重視。
短期(2026年後半):CITY-TFR2 中国IIT・会社主導IND
患者投与開始、SAD/MAD設計、中国IITからのデータ取得条件、米国等のPhase 1/2移行を確認。
中期(2027年半ば):CITY-RBP4 初期Phase 1
RBP4・レチノールのヒトでの抑制、安全性と視機能関連データ。NHP約90%抑制との一致、眼科安全域を検証。
中期(2027年半ば):CITY-TFR2 中国IIT初期PoC
ヘプシジン抑制、血清鉄・TSAT、Hb改善、輸血非依存化などの初期シグナルと安全性。
中期(2027年半ば〜後半):CITY-FXI TKA Phase 2開始+Part C MAD
血栓予防の患者試験立ち上げ、反復投与持続性、DOACとの差別化と出血リスクを評価。
中期(2027年後半):CITY-RBP4 GA Phase 2/CITY-TFR2 Phase 1/2
眼科適応拡張の登録試験設計、貧血治療での長期Hb・輸血データの取得。
長期(2028年前半):CITY-FXI TKA Phase 2結果
最大の臨床価値転換点。抗凝固薬としての有効性と出血安全性が示され、Phase 3提携・承認経路を判断できるか。
長期(2028年〜):肝臓外RNAi・提携マイルストーン
Biogenによる神経変性領域の開発候補選定、Bausch + Lombの眼科RNAi開発、cityRNAのヒト組織送達実証。