Zoomy

バイオ銘柄のフランチャイズ・横展開銘柄リスト

銘柄 コア技術 基本思想 最初の足場 フランチャイズ 横展開 さらに大きな市場 現在地
URGN RTGel
局所薬物送達
手術を回避し
臓器を温存
UTUC / NMIBC uro-oncology JELMYTO

ZUSDURI

UGN-103等
NMIBC拡張 JELMYTO商業化済み
+ NMIBCフランチャイズ拡張
ADMA 高力価抗体ドナー選別
+血漿由来免疫グロブリン

plasma screening / manufacturing

抗体価を選別し
病原体特異的な免疫を製品化
Primary Immunodeficiency
specialty immunoglobulin
/ hyperimmune globulin

ASCENIV

小児PI拡張

SG-001

肺炎球菌感染
+ RSV / その他呼吸器感染症

ASCENIV商業化済み
+ SG-001 前臨床
→ pre-IND / FDA協議へ
AURA bel-sar / VDC
+光活性化
腫瘍を制御しながら
視力 / 臓器を温存
early choroidal melanoma ocular oncology choroidal melanoma

choroidal metastases

ocular surface cancers
NMIBC bel-sar Phase 3
+複数腫瘍でPoC展開
VRDN 抗体創薬 / protein engineering
IGF-1R・TSHR・FcRn
実証済み標的を改良し
効果+利便性を高める
thyroid eye disease
LUMVOA
TED / autoimmune disease LUMVOA(IV)

elegrobart(SC自己注射)

TSHR
Graves’ disease
+ autoimmune disease全体
LUMVOA FDA承認・商業化済み
+ elegrobart Phase 3陽性

Q1 2027 BLA提出予定
TSHR INDはQ4 2026予定

DBVT VIASKIN / EPIT
皮膚を介した免疫療法
注射・経口負荷なしで
食物アレルギーを脱感作
小児 peanut allergy food allergy 4–7歳 peanut

1–3歳 peanut

年齢層拡大 / 他の食物アレルギー
peanut以外を含む
food allergy全体
VITESSE Phase 3陽性
→ 4–7歳 BLA提出準備

1–3歳はAccelerated Approvalルート

BCRX Structure-guided drug discovery
経口低分子+長時間作用型抗体
希少疾患を
より簡便な予防治療へ
HAE
ORLADEYO
HAE / rare disease ORLADEYO

小児HAE

navenibart

+ Netherton syndrome等

HAEフランチャイズ拡大
+免疫・希少疾患
ORLADEYO商業化済み
+ navenibart Phase 3
ALNY RNAi therapeutics
標的遺伝子サイレンシング
病因タンパク質を上流から抑え
持続的に疾患を制御
hATTR-PN
ONPATTRO
TTR / rare disease / RNAi ONPATTRO

AMVUTTRA PN

ATTR-CM

nucresiran
cardiometabolic
+ CNS / obesity
AMVUTTRA商業化済み
+ TTRフランチャイズ確立

nucresiranはATTR-CM / PN Phase 3
zilebesiranもPhase 3

ARWR TRiM™ / RNAi
組織選択的gene silencing
標的遺伝子を長期間抑制し
複数組織へRNAiを展開
FCS
REDEMPLO
cardiometabolic / RNAi FCS

sHTG

HoFH

obesity / MASH
巨大cardiometabolic市場
+ multi-tissue RNAi
REDEMPLO FDA承認・商業化済み
+ SHASTA-3 / 4 Phase 3陽性

sHTG sNDAを2026年末までに予定
zodasiran Phase 3も進行

TRDA EEV™
細胞内oligonucleotide送達
細胞内へ効率的に薬剤を届け
機能タンパク質を回復
DMD exon 44
ENTR-601-44
Duchenne / neuromuscular exon 44

exon 45

exon 50

exon 51
DM1
+ ocular / その他組織
ENTR-601-44 Phase 1/2
Cohort 1で初期機能改善シグナル

45 / 50 / 51へDMDフランチャイズ拡張

PMN EpiSelect
toxic misfolded protein選択的抗体
plaqueではなく
toxic Aβ oligomerを選択的に除去
early Alzheimer’s disease neurodegeneration Alzheimer’s

ALS / Parkinson’s等の
protein-misfolding疾患
Alzheimer’s disease
巨大中枢神経市場
PMN310
PRECISE-AD Phase 1b

6か月interimデータ公表段階

IOVA TIL療法
患者自身の腫瘍浸潤リンパ球を増幅
患者自身の免疫細胞で
固形癌を攻撃
advanced melanoma
AMTAGVI
solid tumor cell therapy melanoma

NSCLC

endometrial cancer等
NSCLC
melanomaを大幅に上回る市場
AMTAGVI商業化済み
+ IOV-LUN-202 pivotal

NSCLC sBLAは2027年予定

PGEN AdenoVerse
off-the-shelf遺伝子免疫療法
HPV特異的免疫を誘導し
病変・手術負担を減らす
成人RRP
PAPZIMEOS
HPV-driven disease / cancer RRP

HPV関連子宮頸癌

HPV関連頭頸部癌
HPV関連癌全体 PAPZIMEOS FDA承認済み
/ 商業化済み

PRGN-2009 Phase 2も進行

IFRX C5a / C5aR阻害
izicopan(経口C5aR)
+ vilobelimab(抗C5a抗体)

補体系C5aを抑え
過剰な炎症を疾患横断で制御
ANCA-associated vasculitis(AAV)
complement-mediated renal disease
/ I&I

AAV

aHUS

IgAN

C3G

腎疾患全体
+ broader I&I
(HS / CSU等)

izicopan:AAV Phase 2計画中
+ aHUS / IgAN / C3G PoC計画
→ renal franchise構築へ
ALT pemvidutide
balanced 1:1
glucagon / GLP-1 dual agonist

肝臓への直接作用
+代謝改善を同時に狙う
MASH
serious liver disease
/ metabolic-liver franchise

MASH

AUD

ALD

MASH+ALD
+ alcohol-related disease全体

MASH:PERFORMA Phase 3開始
+ AUD Phase 2 positive
+ ALD Phase 2進行中
NKTX NKX019
allogeneic / off-the-shelf
CD19 CAR-NK+membrane-bound IL-15

病原性B細胞を除去し
免疫系を“reset”

lupus nephritis / PMN
+ SSc / IIM / AAV

autoimmune CAR-NK
franchise

LN / PMN

SSc / IIM / AAV

RA

MG / SLE等

rheumatoid arthritis
+ broader autoimmune disease

Ntrust-1 / Ntrust-2
dose escalation中
+ 外来投与・再投与をFDAと合意
→ 2026年初期データ予定
FATE iPSC-derived off-the-shelf
CAR-T / CAR-NK

clonal master cell bank platform

細胞療法を既製品化し
疾患横断で免疫系を再構築
SLE / Lupus Nephritis
FT819

autoimmune cell therapy
+ oncology franchise

SLE / LN

SSc / AAV / IIM

FT839:RA等

血液がん / solid tumors

rheumatoid arthritis
+ broader autoimmune disease
+ solid tumors

FT819:LN Phase 2 potentially registrationalへ
+ SLE / SSc / AAV / IIM Phase 1
+ FT839 IND clearance
+ FT836 solid tumor Phase 1
QNRX 局所KLK阻害
QRX003 / QRX009

皮膚疾患の原因となる
protease dysregulationを局所制御
Netherton Syndrome
rare dermatology
/ kallikrein franchise

QRX003 / QYLEKI™

Netherton Syndrome

Peeling Skin Syndrome

QRX009
Pachyonychia Congenita
+ Gorlin Syndrome / TSC

QRX003 Phase 2/3が中核
+ QRX009で
次世代フランチャイズ構築

ALNY フランチャイズ銘柄の完成形

ALNY は単なる「RNAiパイプラインが多い企業」というより、一つの技術から疾患領域ごとのフランチャイズを形成している会社です。

特に TTR では、
ONPATTRO → AMVUTTRA → ATTR-PN → ATTR-CM → 次世代 nucresiran

という非常にきれいな展開になっています。会社自身も2026年Q2に明確に 「TTR franchise」 と表現しています。AMVUTTRA+ONPATTRO の2026年Q2 TTR売上は約10.3億ドルまで拡大しています。

さらにRNAiを、
TTR → 高血圧 → Alzheimer/CAA → 肥満 → 出血疾患
へ広げています。2026年には mivelsiran、ALN-6400、ALN-6222 なども臨床開発が進行しています。

ARWR も ALNY と並ぶ強いプラットフォーム型

こちらは、
TRiM RNAi

plozasiran

FCS

severe hypertriglyceridemia

より巨大な cardiometabolic 市場
という展開が非常に分かりやすい。

REDEMPLO はすでにFCSで商業化され、2026年Q3には処方量がおよそ倍増。さらに plozasiran のSHASTA-3/4 Phase 3 も主要評価項目を達成しています。

さらに、
zodasiran → HoFH
ARO-INHBE / ARO-ALK7 → obesity
肺・筋肉・CNSなど → extrahepatic RNAi
と展開できる。Arrowhead 自身、TRiMを肝臓だけでなく肺、筋肉、脂肪、CNSなど複数組織へRNAiを届けるプラットフォームとして展開しています。

したがってARWRは、FCSの薬を作っている会社というより、RNAi によって cardiometabolic franchise を構築し、その後さらに全身へ広げる会社と見る方が本質的です。

URGN のフランチャイズ

URGNは、局所投与技術RTGelを使って「手術を繰り返す患者に、臓器を温存しながら局所治療する」というポジションを作りました。現在はJELMYTOに加えて、NMIBC向けZUSDURIもFDA承認済みで、ZUSDURIは2026年Q1だけで$29.2Mを売り上げています。さらに次世代UGN-103も2026年後半のNDA提出を予定しています。つまり、1つの局所治療技術 → 複数の尿路がん → uro-oncology franchiseという形になっています。

VRDN かなりきれいな「TEDフランチャイズ」

現在はすでに、Lumvoa(veligrotug) → TEDでFDA承認・商業化まで到達しています。2026年6月26日にFDA承認され、すぐ米国発売されています。

その次が、
Lumvoa:IV

elegrobart:SC自己注射

TSHR

FcRn

TED以外の自己免疫疾患

です。elegrobart は Phase 3 が陽性で、2027年Q1 BLA 提出予定。しかも既存の Lumvoa 販売インフラを elegrobart にも使えるという、商業面でも典型的なフランチャイズ構造です。

さらに会社は「TEDを足場に、複数の重篤な自己免疫疾患へ拡大」と明示しています。これは、
最初の足場 → フランチャイズ → 横展開 → さらに大きな市場
にかなり綺麗にハマります。

ADMA は複数の “製品フランチャイズ” を持つ会社

特に今の ADMA は、

ASCENIV franchise
→ PI / PIDD向けspecialty IVIG
→ 現在の主力・高成長の商業基盤

BIVIGAM franchise
→ standard IVIG
→ 既存の免疫グロブリン事業

将来の hyperimmune globulin franchise
→ SG-001(肺炎球菌)
→ 将来的にはRSVなど他の感染症にも横展開できる可能性

という構造です。添付資料でも、ASCENIV を「現在のキャッシュエンジン」、SG-001 を「将来の新しい franchise 候補」と整理しています。

ADMA = plasma-derived immunoglobulin / hyperimmune globulin franchise と表現するのがかなりしっくりきます。

さらに細かく言うと、ADMA の強みは単なる1製品ではなく、
ドナー選別 → plasma collection → 製造 → FDA承認施設 → 販売網

まで縦につながっていることです。SG-001 もこの既存基盤を使えるため、成功すれば ASCENIV の次の製品ではなく、「感染症向けhyperimmune globulin を連続的に出していくフランチャイズ」に育つ可能性があります。

AURA のフランチャイズ

AURA で一番 URGN っぽいところは、単に「希少がんで Phase 3 をやっている」という点ではありません。もっと重要なのは、

局所投与
→ 腫瘍を殺す
→ 大きな手術・臓器損傷を減らす
→ 専門医ネットワークで使う
→ 同じ技術を周辺適応へ横展開
という事業モデルです。

AURA 自身も bel-sar について、early choroidal melanomaで “frontline vision-preserving therapy” を狙っています。CoMpass Phase 3 は108例の登録をすでに完了し、2027年後半の topline を予定しています。

これは URGN の、「TURBT などの外科的処置を繰り返す代わりに、局所投与で腫瘍を治療する」という ZUSDURI の価値提案とかなり似ています。ZUSDURI も「non-surgical treatment」という点が商業上の大きな差別化要因です。

そして AURA には「JELMYTO → ZUSDURI」に相当する展開があります。ここがかなり面白いです。

AURA の現在の構造は、
① Early choroidal melanoma
→ Phase 3
→ 最初の承認候補
その後、

② Metastases to the choroid
→ Phase 2

③ Ocular surface cancers
→ Phase 1

という横展開があります。会社は両プログラムについて2026年中の early PoC を予定しています。つまり CoMpass が成功するだけなら、「choroidal melanomaの薬」ですが、②③まで成功すると、「眼科腫瘍を複数適応で治療する ocular oncology franchise」
へ変わります。

これは URGN が JELMYTO という UTUC の比較的小さな市場から始まり、ZUSDURI という遥かに大きな NMIBC 市場へ広がった構造とよく似ています。

しかも AURA 自身が NMIBC へ行っている

これがさらに面白いところです。AURA は実際に bel-sar を NMIBC Phase 1b/2 でも開発しています。TURBT なしの immune-ablative approach と、TURBT 前の neoadjuvant approach を評価しています。

つまり AURA は、眼科版 URGN になれるかもしれないだけではなく、最終的には URGN そのものの市場にも入ろうとしているわけです。
ここで bel-sar が良好な cCR+durability を示せば、意味は非常に大きいです。

なぜなら、眼内という特殊な環境だから bel-sar が効いたのではなく、VDC+局所光活性化という治療コンセプトが別臓器のsolid tumorでも成立することを示すからです。

これは AURA を、
ocular oncology company

organ-preserving local oncology platform
へ一段格上げする可能性があります。

AURA の価値の変わり方はこうなりそうです

私はAURAを次のように見ます。

現在
Phase 3 choroidal melanoma 銘柄

2026年:脈絡膜転移+ocular surface PoC 成功
ocular oncology franchise 候補

NMIBC でも PoC 成功
VDC solid-tumor platform 候補

2027年 CoMpass Phase 3 成功
承認申請可能な ocular oncology company

bel-sar承認・上市
URGN 型の organ-preserving oncology franchise
という流れです。

つまり、先ほど話していた眼科腫瘍フランチャイズ化はかなり重要です。むしろ AURA の場合、2027年の CoMpass だけを見るより、2026年の脈絡膜転移・ocular surface・NMIBC の3つの PoC で「bel-sarは一疾患だけの薬なのか、それともフランチャイズ/プラットフォームなのか」が判定されるところが投資上かなり面白いと思います。

そして5月に約$299Mを調達して2028年後半までrunwayを確保したのも、この複数適応を同時に走らせるための資金基盤として見ると意味が通ります。

AURA=「Phase 3一本勝負」だけで見るより、「次のURGN型フランチャイズ候補」と見る方が、企業価値の構造をかなり正しく捉えていると思います。

DBVT (food allergy franchise)

VIASKIN Peanut を、

4–7歳
→ 1–3歳
→ より低年齢
→ 他のfood allergy

へ広げることで、「ピーナッツアレルギーの1製品」ではなく food allergy franchise になる可能性があります。特に4–7歳と1–3歳で別BLAを持てるため、年齢層を縦に広げて市場を囲うタイプの franchise です。

BCRX (HAE franchise)

現在の ORLADEYO という経口HAE予防薬に加えて、navenibart という長時間作用型抗体を持つことで、

経口薬が合う患者
+ 注射頻度を極端に減らしたい患者

を両方押さえる HAE franchise を作ろうとしています。つまり同じ疾患内で異なるモダリティを揃えて市場を囲うタイプです。

TRDA — これはかなり面白い「形成途中型」

TRDA は2026年1月に「Duchenne franchise」という言葉を使っています。

構造が非常に分かりやすく、
EEV intracellular delivery

ENTR-601-44

ENTR-601-45

ENTR-601-50

さらに別のDMD exon

DM1 / retinal / metabolic

となっています。現在の公式パイプラインでもDMDについて、
ENTR-601-44:Phase 1/2
ENTR-601-45:Phase 1/2
ENTR-601-50:次の臨床候補

という形で、同じEEV技術を使って exon ごとに製品を横展開する構造になっています。

PMN も実はかなり「franchise型」

TDP-43 franchise
PMN267
PMN260
から、

ALS
→ FTD
→ LATE
へ。

さらに、α-synuclein franchise から、
Parkinson’s disease
→ MSA
→ DLB
へ展開。

これは AURA の「眼科腫瘍」という診療領域 franchise とは少し違って、1つの病理学的標的を複数疾患に横展開する franchise
です。

IOVA

IOVA は、
AMTAGVI / TIL

melanoma

NSCLC

sarcoma

endometrial など
という形で、TIL oncology franchise を作っています。ここは AURA と同じく、「この1適応で終わるのか?」ではなく「同じ治療基盤をどこまで横展開できるのか?」が NAV を大きく変えるタイプです。

PGEN

PGEN の場合は、PAPZIMEOS / PRGN-2012:RRP が最初の商業化候補ですが、

同じHPV免疫療法思想を、
・HPV16/18陽性solid tumors
・head & neck
・cervical cancer
・その他 HPV-driven tumors

へ広げられるかがポイント。ですから、
RRPの希少疾患会社

HPV immunotherapy franchise
へ変われるかを見る会社です。

IFRX C5a/C5aR 腎疾患フランチャイズ

IFRX は2026年5月の戦略変更で、izicopan を AAV から aHUS・IgAN・C3G へ横展開する C5a/C5aR 腎疾患フランチャイズがかなり明確になりました。AAVはPhase 2計画中で、追加腎疾患ではPoC取得を狙っています。

IFRX は2026年5月以前なら「izicopan=HSなどのI&I薬」という印象でしたが、現在は明確に、
AAV → aHUS → IgAN → C3G

という腎疾患フランチャイズへ戦略が変わっています。

ALT 重篤な肝疾患のフランチャイズ

ALT は pemvidutide を MASH→AUD→ALD へ展開する serious liver disease franchise。MASH は2026年8月にregistrational Phase 3 PERFORMA を開始し、AUD Phase 2も7月に positive topline を発表しています。

NKTX 自己免疫フランチャイズ

NKTX は NKX019 という1つの off-the-shelf CD19 CAR-NK を、LN・PMN・SSc・IIM・AAV・RA など多数の自己免疫疾患へ広げる、かなり典型的な autoimmune franchise です。FDAとの合意で外来投与・再投与も可能になっています。

NKTX は「疾患ごとに別の薬を作る」のではなく、NKX019 による B-cell reset そのものを自己免疫疾患全体へ横展開するモデルです。現在 Ntrust-1/2 だけでも LN、PMN、SSc、IIM、AAV、RA まで対象になっており、成功したときの横展開余地はかなり大きいです。

FATE は NKTX とかなり似ているが、少し違う

FATE もかなり明確なフランチャイズ型です。むしろ NKTX より一段広く、iPSC由来 off-the-shelf 細胞療法という共通基盤から「自己免疫」と「腫瘍」の2大フランチャイズを作る会社と見るのが近いです。

現在の公式パイプラインでも、autoimmunity と oncology を明確に分けて展開しています。特に中心はFT819の自己免疫フランチャイズです。CD19を標的とする off-the-shelf CAR-T を、SLE/LN から SSc、AAV、IIM へ横展開しており、LN では Phase 2 potentially registrational の RECLAIM-LN を2026年後半に開始予定です。

FT819はSLEでRMATも取得し、FDA の CMC Development and Readiness Pilot にも選定されています。さらに2026年7月には、CD19+CD38 の dual-CAR である FT839 のINDがFDA clearance を取得しました。

これはRAなど、B細胞だけではなく複数の病原性免疫細胞を除去することで、より複雑な自己免疫疾患へ広げる次世代フランチャイズ候補です。

NKTX の「NKX019」は、
→ LN / PMN
→ SSc / IIM / AAV
→ RA
→ broader autoimmune
なので、基本的には「1つの CD19 CAR-NK を自己免疫全体へ広げる」モデルです。

一方 FATE は、
FT819
→ CD19 CAR-TでSLE/LN → SSc/AAV/IIM
FT839
→ CD19/CD38 dual-CARでRAなどのmulti-cellular autoimmune disease

さらに、
FT836
→ MICA/B標的でCRCなどsolid tumors

という構造です。つまり FATE は、1薬の franchise というより、iPSC cell-therapy platform から複数 franchise を作る会社です。

URGN / AURA
→ 専門領域フランチャイズ

NKTX / FATE
→ 免疫リセット型 autoimmune franchise

ただし FATE はさらに oncology franchise まで同じiPSC基盤から持っているので、長期的には「franchise of franchises」に近い構造です。

特に FT819 が LN で registrational Phase 2 へ進み、FT839 まで臨床入りしたことで、2026年はFATEが単なる「iPSC技術会社」から自己免疫細胞療法フランチャイズ会社へ形を変え始めた年と見てよいと思います。

QNRX : QRX003 を核に rare dermatology franchise を形成し始めている段階

は単に「QRX003という1本の希少疾患薬」ではなく、KLK/protease biologyを軸に、QRX003 → QRX009へ広げるrare dermatology franchiseとして置くのが最も分かりやすいです。